INTERVIEW|US『GQ』誌スタッフがメンズファッションを語る!
SPECIAL INTERVIEW
渋谷・公園通り「STEVEN ALAN TOKYO」オープンで初来日
US『GQ』誌スタッフがメンズファッションを語る!
US『GQ』誌のファッションエディターであるジャスティン・ドス(Justin Doss)氏と、クリエイティブディレクターのジム・ムーア(Jim Moore)氏が、渋谷・公園通りにオープンした「STEVEN ALAN TOKYO」などを視察しに初来日。グランドオープンの朝、「スティーブン アラン トーキョー(STEVEN ALAN TOKYO)」のショップ内で話をきいた。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by HARA Emiko
NYで生まれ、育まれた、すばらしい才能
──おふたりの来日の目的は?
ジム・ムーア(以下、ジム) 今回は、ユナイテッドアローズの招待で来日しました。ふたりとも初来日で、「スティーブン アラン トーキョー」やユナイテッドアローズの店などを見て、とてもすばらしい体験をしています。
──「スティーブン アラン トーキョー」の印象は?
ジャスティン・ドス(以下、ジャスティン) とてもクリーンでシンプル、NY・フランクリンストリートの店にとても似ていて、良い印象を受けています。
──スティーブン・アランのクリエイションについてどう感じていますか?
ジム スティーブンは、ニューヨークで10年前に登場しました。そして今では誰のクローゼットにも必ず入っているという、ニューヨーカーにとって貴重なコレクションとなっています。クリーンでシンプルな服を作るすばらしい才能をもっているし、さらに、あたらしいクリエイターをキュレートする能力もある。現在ではライフスタイル全般にも目が向けられ、アメリカでも、インターナショナルでも存在感をアピールしています。
US『GQ』誌が目指すもの、男のファッションが目指すものとは
──ユナイテッドアローズのショップの印象は?
ジャスティン 私はじつは元バーニーズ ニューヨークのバイヤーで「Camoshita UNITED ARROWS」をはじめてNYで紹介したのですが、実際にユナイテッドアローズのショップでコレクションを見て感激しました。
ジム とても衝撃的でしたね。セレクトしているブランドやオリジナルアイテムは “ハント”をするような興奮がありました。カラーのバリエーションも豊富で、品揃えに隙はなく、サービスもすばらしい。
ジャスティン ヴィンテージショップ(古着店)や、日本のブランドのオンリーショップなどを見るのも楽しかったですね。
──現在のUS『GQ』誌の読者とは?
ジム 私たちはファッションからライフスタイルまで、さまざまなトレンドを掲載していますが、大事なのは、服も生活も「Comfort=居心地の良さ」に気づいてもらうこと。幅広い男性に向けて情報を発信しています。
──日本の男性の着こなしの印象は?
ジャスティン ディテールにこだわっていますが、それを理解して着こなしています。色の使い方もふくめて、ドレッシーなものをカジュアルに着こなしているのが上手い。
ジム ファッションとは、クラフツマンシップや色のパレット、アクセサリー使いまで、自分で経験すべきこと。現在の男の着こなしは、“しっとり”着こなすことだと感じていますが、ユナイテッドアローズは、そういうしっとりしたスーツの着こなしを伝えるショップとして、とても素敵だと思います。
──日本のファッションシーンで気づいたことは?
ジャスティン 日本のファッションマーケットをはじめて見て、インターナショナルブランドも多く、商品やトレンドが実に多彩であることに衝撃を受けました。このことから、日本の男性は、カジュアルルックでもドレスルックでも、朝起きて簡単に「ジェントルマンの着こなし」ができる──それがすばらしいですね。