“つかいすてない”ビニール傘。再生プラスチックを活用した「サステナブレラ」|CAETLA
DESIGN / PRODUCT
2022年5月13日

“つかいすてない”ビニール傘。再生プラスチックを活用した「サステナブレラ」|CAETLA

CAETLA|サエラ

人にも環境にもやさしく、エシカルな消費拡大を目指す

ビニール傘メーカーのサエラ、中間流通事業者のPALTAC、素材開発のスタートアップ企業であるTBMは、再生プラスチックを50%以上配合した「CirculeX(サーキュレックス)」製のつかいすてない傘「サステナブレラ」を3社で共同開発した。使い捨ての意識を変える、より使いやすく、安全に今の消費構造を変えていく新しいビニール傘だ。2022年4月末より、全国のコンビニやスーパー、ドラッグストア等の小売店で順次販売を開始している。

Text by IGARASHI Riko

1日当たり約10万本以上廃棄されている傘の現状を変えていく

年間約6,000万本、1日当たり約10万本以上廃棄されている一般的な傘は、金属やプラスチックを接着剤や針金で取り付けているため、分解が困難でリサイクルに向かず、そのほとんどが埋め立て処理されている。安価で手に入れやすいが、その分壊れやすく、強い雨や台風が過ぎ去ったあと、ビニール傘が乱雑に捨てられている光景は珍しくない。
サエラ、TBM、PALTACが共同開発を行い、ビニール傘の新しいスタンダードを創りあげるために、つかいすてない傘「サステナブレラ」を発表した。
サステナブレラの傘生地とハンドル部分は、リサイクル素材であるCirculeX(国内の使用済みプラスチック等を原料とした再生材料を50%以上含む素材)が使用された環境配慮設計となっている。
骨部分は、伸縮性や耐久性に優れた壊れにくい強化プラスチックを使用しているので、強い風をしなやかに受け止め、折れにくい仕様。ハンドルやシャフト、骨、石突まで全てがオールプラスチックなので錆びる心配もなく、万が一人に人に当たってしまっても傷つけることのない安全なデザインだ。
デザインスタジオエス代表の柴田文江氏による、誰もが使いやすい「シンプル」かつ「長くつかえる」ジェンダーレスなデザイン設計もうれしいポイントだ。
また、本製品は、2022年4月1日に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)」に配慮した製品設計がされており、SDGsの17の目標のうち「つくる責任つかう責任」や「気候変動に具体的な対策を」に貢献することができる。

サステナブレラ

  • 素材|再生ポリエチレン(CirculeX)
  • サイズ|親骨65cm
  • 重量|350g
  • 価格|1100円
問い合わせ先

PALTAC
Tel.06-4793-1067