BoConcept|nendoによる新作コレクション発表
nendoとともに進めたあらたなデザインのコラボレーション
新作コレクション発表
日本の美学とデンマークの機能性の融合 ── 「BoConcept(ボーコンセプト)」が発表したnendoによる新作コレクション。日本の伝統工芸である“折り紙”からインスピレーションを受けた家具や雑貨など全14アイテムをラインナップする。
二次元の紙を折り三次元の立体を作り出す折り紙のアイデアが、二次元と三次元を組み合わせて形を作り出すという概念に発展。この概念は新作コレクションのすべてのデザインに反映されている。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
日本のアート“折り紙”からのインスピレーション
美しい折り紙のようなシェイプをもつチェア、ソフトで丸みのあるラインに合ったエレガントなデザインのフットスツール、そして連続した一つの面をさまざまな形に折り上げ、組み合わせ自由な4つのパーツからなるソファ。特にソファは、折り紙を反映したエレガントなステッチ仕上げも見どころの一つだ。
ボーコンセプトのコレクション・ダイレクター、クラウス・ディトレウ(Claus Ditlev)氏は、「モダンで機能的でありながらも美しいデザインを届けたいというボーコンセプトの願いを、nendoのデザインが実現している」と語る。
「nendoの作品は、非常にミニマルなタッチで、純粋で美的なものです。しかしそれだけではありません。nendoのデザインはプラスで何かをあたえます。ちょっとしたひねりをくわえることで、ひとの目を引き小さな瞬間を作りだしてくれるのです。それこそがお客さまにとっての価値であり、今の時代が求めるものです」とつづける。
「現在、インテリアデザインのトレンドには日本の影響が強く見られます。コラボレーションの相手として、nendoは私たちのリストの第一にありました」
北欧と日本のデザインの共通点とは?
nendo創設者である佐藤オオキ氏は、今回のボーコンセプトとのコラボレーションについて、北欧と日本のデザインは共通点が多くあるという。「それは、何よりも素材に対する向き合い方であり、木やレザーといった天然素材を多く取り入れるといったことです。我々は、素材に手を入れ過ぎず、できる限りまっすぐに向き合うことを心がけています。また職人に対するリスペクトや、時間のかけ方など、モノ作りの意識はおなじものを感じます」
可変的なフォームがリラックスしたひとときを生むソファ、彫刻のようなシェイプをもつテーブル、2種類のシェルフがしっくりとならび、ランダムなパターンを生み出す。また収納を壁のアートに変える壁面収納をはじめ、折り紙の展開図をベースに生み出されたカップ、プレート、トレイ、クッション、ラグが揃い、素材、形、色に意外なひねりがくわえられた、ボーコンセプトの新作コレクション。
シンプルであることと本物であることが重視される、日本とデンマークのデザインカルチャー。そこから生まれた融合を感じとってほしい。