WASARA|「おぎのや釜型紙器」がグッドデザイン賞受賞
DESIGN / PRODUCT
2015年4月3日

WASARA|「おぎのや釜型紙器」がグッドデザイン賞受賞

WASARA|ワサラ

駅弁「峠の釜めし」の釜をモチーフにした紙容器

「おぎのや釜型紙器」がグッドデザイン賞受賞

 

環境に優しい紙の器を展開する「WASARA(ワサラ)」が製作協力をおこなった株式会社荻野屋の「おぎのや釜型紙器」が、「2013年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

紙製容器の可能性を示唆する今回の受賞

55年にわたる駅弁のロングセラー「峠の釜めし」。その益子焼の釜容器をモチーフにした紙容器「おぎのや釜型紙器」は、消費者からの「益子焼の器が重い」という意見をもとに製作されたという。WASARAとおなじくサトウキビの搾りかすを利用した非木材パルプ製の容器である。

プラスチックではなく紙を利用したこと、白一色で陶器のような上質感を出したことなどが、駅弁の食文化を未来につないでいく良質なリニューアルとの評価を受け、今回の受賞につながった。

この容器には直接食品を盛り付けて販売でき、釜めしや弁当をはじめ土産類の包装容器として利用できる。現在「おぎのや釜型紙器」は販売されていないが、この容器を使用した空弁「大空の釜めし」が販売中。また、本容器を使用した峠の釜めしの販売も予定されている。

環境への配慮やデザインの観点からさらに可能性を広げる紙製容器。今回の受賞は“あたらしい日本の食文化”の伝承につながるといえるだろう。

荻野屋
http://www.oginoya.co.jp/

WASARA
http://www.wasara.jp/

           
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