LIVING MOTIF|「二俣公一 × E&Y 特別展示」開催
LIVING MOTIF|リビング・モティーフ
ただ所有するのではなく、使い手の心に触れるような豊かさをもたらしてくれるもの
「二俣公一 × E&Y 特別展示」開催
ローテーブル「HAMMOCK」、マルチプル/モビール「IN THE SKY」、コートハンガー「4FB」――リビング・モティーフ地下1階一部フロアにて、9月13日(金)より、「二俣公一 × E&Y 特別展示」が開催される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
モノのもつ概念と、素材・形状の精神的なバランスが特徴
建築・空間・家具・プロダクトと一貫した感性と世界観のもとデザインされ、モノのもつ概念と、素材・形状の精神的なバランスが特徴といえるデザイナー、二俣公一氏のE&Yから発表された家具・オブジェクトを中心に、これまでのデザインワークも紹介する特別展示を開催。
ハンモックのような大きな篭(かご)がガラス越しに浮かぶ――博物館の展示ケースやショップウインドウのガラス越しに眺めるものへ想いを馳せるように、ガラス越しにその心地よい存在をより強く意識するオブジェクトとなっているローテーブル「HAMMOCK(ハンモック)」。
枯れ落ちた枝が下の枝にひっかかり、ゆらゆらと揺れている――偶然目にしたそんな情景から感じた危うさと均衡のなかに、あらたな美しさを感じるマルチプル/モビール「IN THE SKY」。
おなじフォルムの4本のアルミニウム製フラットバーが軸棒へ重ね合わせながら美しく束ねられ、そのスクエアなボディが形成され、上下ではそれが解放されるかのように広がってフックや脚として機能するコートハンガー「4FB」。
処女作や最新作をふくむ合計6点のデザインを展示
二俣公一氏は今回の特別展示について、「現在、さまざまな種類・スケールのデザインをおこなっていますが、僕のおこなう家具やプロダクトのデザインはつねに感覚的でありつつ超機能主義なもの。そういう一見、相反する要素を物理的に注意深く慎重に繋ぎ合わせることで生まれる、唯一無二のオブジェクトを創り出すことを一貫してつづけてきました。
今回はその中なかでも、これまでにE&Yからリリースされた3点にくわえ、僕の処女作や最新作をふくむ合計6点のデザインを見ていただくことができます。ぜひ、期間中立ち寄ってみてください」と、OPENERS読者にメッセージ。
緊張感とリラックス、均衡と揺れ、解放感とバランスなど、独特の造形観から生み出される二俣公一氏のデザインワークにあらためて注目したい。
二俣公一 × E&Y 特別展示
会期|2013年9月13日(金)~10月14日(月・祝)
場所|リビング・モティーフ B1F 一部フロア
リビング・モティーフ
東京都港区六本木5-17-1
AXISビル B1F, 1F, 2F
Tel. 03-5575-8980
営業時間|11:00~19:00
http://www.livingmotif.com
二俣公一|ふたつまたこういち
デザイナー。1975年鹿児島生まれ。大学にて建築を学んだ後、1998年より自身の活動を開始。現在、インテリア/建築のデザインを軸におこなう事務所「CASE-REAL(ケース・リアル)」と、プロダクト/オブジェクトデザインに特化するスタジオ「KOICHI FUTATSUMATA STUDIO(二俣スタジオ)」、両主宰。福岡と東京の2拠点で活動する。
2009年発表のオーディオアンプ「22」(EK Japan)はサンフランシスコ近代美術館のパーマネントコレクションとなる。その他、受賞多数。今夏には瀬戸内海の豊島(香川)に設計を担当した「海のレストラン」が竣工。現在もさまざまなプロジェクトが進行中である。
http://www.casereal.com/
http://www.futatsumata.com/