MONTBLANC|「作家シリーズ2013 オノレ・ド・バルザック」発売
MONTBLANC|モンブラン
一人の作家の功績を讃えたハンドクラフト仕上げのモンブラン新作筆記具コレクション
MONTBLANC|「作家シリーズ2013 オノレ・ド・バルザック」発売
揺籃期の19世紀フランスを駆け抜けた稀代のダンディに捧ぐ――「MONTBLANC(モンブラン)」は1992年から毎年、一人の作家の功績を讃えたハンドクラフト仕上げの筆記具「作家シリーズ(Writers Edition)」を発表しているが、今年は、ヨーロッパにおけるリアリズム文学創始者の一人であるフランスの作家、オノレ・ド・バルザックに敬意を捧げたコレクションが8月に発売される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
19世紀中葉のパリ社交界の寵児にしてリアリズム文学の生みの親
オノレ・ド・バルザック(1799~1850)は、その短い生涯のうちに多種多様な作品を残し、リアリズム文学の父と称えられている。『ゴリオ爺さん』や『谷間のゆり』をはじめとする多彩な登場人物が織りなすアラベスクからは、まるで精緻な浮世絵を見るかのように、当時のフランス社会を生きた人びとの懊悩が鮮やかに浮かび上がってくる。エンターテインメント性豊かな筆致のストーリーを追ううちに、私たちはいつしか作品世界に引き込まれていく――。
また、あまたの社交界の女性たちを魅了したバルザックは、今なお紳士の昼の礼装として知られている、黒い上着にグレーの縞ズボンというスタイル(モーニングコート)を愛していたことでも知られ、バルザックは、このスタイルに身を包み社交界を駆け抜けていった。
リアリズム作家のダンディズムをリアルに再現
モンブラン新作筆記具コレクション「作家シリーズ2013 オノレ・ド・バルザック」は、ブラックプレシャスレジンと細かいギョーシェが装飾されたグレーラッカーのツートーンのボディで、カラースキームもバルザックが身に纏っていたモーニングコートそのもの。
バルザックの派手やかで豪放磊落な人生を映し出したかのような堂々たる太目のボディと対照的な、トップにターコイズラッカーを戴いた繊細なクリップは、バルザックが持ち歩いた優雅な装飾のステッキを表現している。
さらに、プラチナ仕上げおよびゴールド仕上げのリングは、尻軸からキャップトップにかけて徐々に豪華さを強めているが、これは19世紀フランスの階級社会を表現したものだ。
キャップトップに装飾されたサインと、ロジウム装飾がほどこされた750ゴールドペン先のイニシャルが、バルザックに捧げられたコレクションであることを語りかける。
19世紀中葉の紳士たちのダンディズムを筆記具のデザインとして完璧に再現した「作家シリーズ2013 オノレ・ド・バルザック」。これまでの作家シリーズとおなじく、いったん製造が終わると仕様書や型はすべて破棄されて、コレクターズアイテムとしての価値は守られる。
8月15日(木)からモンブラン銀座本店にて「作家シリーズフェア」開催
2013年の新作「オノレ・ド・バルザック」の発売を記念して、8月15日(木)から9月1日(日)まで、モンブラン銀座本店にて歴代の作家シリーズが一堂に会する「作家シリーズフェア」が開催。さらに、個々人のライティングスタイルに合わせて万年筆のペン先をテーラーメイドする、モンブラン独自開発の「ビスポークニブ」も紹介する。