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2015年4月7日
MONKEYBIZ south africa|経済自立&HIV支援プロジェクト「モンキービズ」
MONKEYBIZ south africa|モンキービズ サウス アフリカ
南アフリカ大統領オフィスなどにも置かれ愛されている緻密なビーズ細工
ビーズドール&アニマルを買ってHIV支援
2000年、南アフリカ・ケープタウンで、陶芸家のバーバラ・ジャクソンやシャーリー・フィンツ、マサぺロ・ヌガカなど芸術家らが集まって設立された経済自立&HIV支援のためのプロジェクト「モンキービズ サウス アフリカ」。新鮮な色使いとユニークな表情が印象的な緻密なビーズ細工からお気に入りを探そう。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
象やキリンを見たことがない貧しい人びとが想像でつくるビーズ細工
自由な色使いと素朴な表情が優しい気持ちにしてくれるビーズアニマルは、よく見ると脚が長かったり、ヒゲが生えていたり、どこかバランスが悪かったり、デフォルメされたり……。
架空の動物のようだが、じつは南ア・ケープタウン近郊に住む貧しい人びとが想像で作ったもの。実物を知らないことで、こんなにカラフルな一点ものアートができあがった。
経済自立とHIV支援をする「モンキービズ サウス アフリカ」は、南アフリカの伝統工芸であるビーズワークを無料で学べる場所を設け、技術を習得したひとが自宅でモンキービズ サウス アフリカのオブジェを制作し、報酬を受け取ることができる人道支援プロジェクト。
この活動に参加・従事することで、家族を病院へ通わせたり、子供が就学できたり、小さな家を建てることができたり、さらに利益は、作り手以外の貧困に苦しむケープタウンの人びとのために使われている。
現在では、東京国立新美術館をはじめとする世界各国の美術館をはじめ、ニューヨークのDonna Karanブティック、スイス王室、マンデラ元南ア大統領オフィスなどに置かれ、作品は世界中の人びとに愛されている。