3つの展示を3週間ずつ連続しておこなう個展「nendo 3/3」開催|nendo
nendo|ネンド
3つの展覧会を連続的に見ることで、一つのメッセージが感じ取れる
EYE OF GYREで個展「nendo 3/3」開催
佐藤オオキ氏が主宰するデザインオフィス「nendo(ネンド)」が、東京・表参道「GYRE」内のアートギャラリー EYE OF GYREにて、個展「nendo 3/3」を9月11日(金)から11月22日(日)まで開催する。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
「作品」「空間」「時間」の3つの要素を意識した展覧会
3つの展示を3週間ずつ連続しておこなう個展「nendo 3/3」のテーマは、「モノとその周辺との関係性」から生まれたデザイン。
9月11日(金)にスタートする「nendo 1/3 ヒト モノ スキマ」は、日本各地の職人の技術から着想した、16のデザインを展示。2015年ミラノ国際博覧会の“クールジャパン・デザインギャラリー”で催された『colorful shadows』の巡回展で、ひとの手によってしか生まれない微細な表情の違いを強調するために、すべての作品を黒一色に統一。幅200mm、全長33mの細長い展示台が来場者を誘導しながら部屋同士をやわらかく繋ぐ会場構成に注目したい。
10月6日(火)からの「nendo 2/3 ヘヤ モノ スキマ」は、空間の“キワ”から派生した小さなテーブルのコレクション「border tables」を初披露。個別に設計された家具を空間に配置するのではなく、空間から家具のデザインをかんがえることで、両者のスキマを埋めていく試み。ギャラリースペースの複雑な空間を目の当たりにし、それを生かすことをかんがえた結果として創出されたデザインが登場する。
10月30日(金)にはじまる「nendo 3/3 モノ モノ スキマ」は、2015年9月に開催されるロンドン・デザイン・フェスティバルで発表する、モノのスキマに別のモノを隠してしまう「nest shelf」を中心に、モノのスキマに機能を与えた「scissors」「press lamp」、モノのスキマから生まれた造形の「overflow」、ひとつのモノを細かく分類することで見えてくるスキマをかんがえた「rain bottle」など、モノとモノの関係性に着目してデザインされた作品を12点展示する。
3つの展示の会場構成は展示作品に合わせるだけでなく、それぞれ異なる切り口によって空間の特徴を引き出し、3つの展覧会を連続的に見ることによって、ひとつのメッセージを感じとることができる。
また、「nendo 3/3」期間中の9月11日(金)より6日間、GYRE地下1階で、世界限定250本のタグ・ホイヤーとnendoがコラボレーションしたウォッチの発売に先駆け、「タグ・ホイヤー カレラ タイムマシーン by nendo」の世界観を味わえる展示がおこなわれる。
さらに、9月18日(金)より、この秋一新する西武・そごうとnendoのオリジナルブランド「by | n」のショップが、ひと足先にGYRE地下1階でお披露目される。
「nendo 3/3」
会期|2015年9月11日(金)~11月22日(日)(3部構成)
nendo 1/3:9月11日(金)~10月4日(日)
nendo 2/3:10月6日(火)~10月28日(水)
nendo 3/3:10月30日(金)~11月22日(日)
※10月5日(月)、10月29日(木)は閉場
時間|11:00~20:00
会場|EYE OF GYRE/GYRE 3F
東京都渋谷区神宮前5-10-1
GYRE
Tel. 03-3498-6990(受付時間|11:00~20:00)
http://gyre-omotesando.com/