デザイナー・二俣公一がデザインした新作カトラリー発表|Valerie_objects
Valerie_objects|ヴァレリー・オブジェクツ
ベルギー・アントワープ発の新デザインレーベルから発表
デザイナー・二俣公一がデザインした新作カトラリー
今年6月にパリ装飾美術館(The Musée des Arts Décoratifs)で、アントワープ発の新デザインレーベル「Valerie_objects(ヴァレリー・オブジェクツ)」から発表された、二俣公一氏など6人のデザイナーによる新作のカトラリーは、9月にメゾン・エ・オブジェで正式なリリースが予定されている。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
6人のデザイナーがプロトタイプを展示
ヴァレリー・オブジェクツは、アントワープにあるギャラリー「Galerie Valerie Traan」のキュレーターVeerle Wenes氏がアートディレクターを務め、Axel Van Den Bossche、Frank Lambert Frank氏らとともに立ち上げられた新デザインレーベル。
レーベルの最初のプロジェクトとして、彼らがセレクトした6人のデザイナー(Muller Van Severen、Maarten Baas、二俣公一、Wieki Somers、Jinhyun Jeon、Studio Simple)がそれぞれカトラリーをデザイン。そのプロトタイプが6月にパリ装飾美術館で展示された。
八角形のシャープペンシルから発想
ヴァレリー・オブジェクツの“the cutlery project”のために二俣公一氏がデザインしたカトラリーは、八角形とその両端のフラット面がとけ合うボディ形状のカトラリーで、二俣氏が普段から愛用している八角形のシャープペンシルからインスピレーションを受けデザインされた。
スプーン、ナイフ、フォーク、箸の4種
二俣氏は、「一般的にカトラリーは手への当たりの良さや製造効率の良さから平面的な断面だけで構成されるものが多いが、そのフラット面を両端に残しつつも、ボディ中心部分を八角形の断面とすることでさらなる機能性(握りやすさや回しやすさ、手当たりの良さ)を兼ね備えている。用途に応じたさまざまな握り方においてもつねに手に馴染む形状が、結果的にこのカトラリーに彫刻的なフォルムを生んだ」と語る。
Valerie_objects(ヴァレリー・オブジェクツ)
http://www.valerie-objects.com/