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2022年6月19日
ジャン・プルーヴェの妻が所有していた一点モノのレターオープナーを復刻|Vitra
Vitra|ヴィトラ
プロダクトとしての機能性とオブジェとしてのさりげない美しさを兼備
鍛冶工からキャリアをスタートさせ、レターオープナーからドアや窓の部品、照明、家具、プレハブ住宅、大規模な講堂に至るまで幅広いアウトプットで知られる、ジャン・プルーヴェ(1901-1984)。建築や工業デザインの分野において、20世紀で最も多才で革新的な人物のひとりと言われている。この度、スイスの家具メーカー「ヴィトラ」から、レターオープナー「クープ パピエ」が復刻発売される。
Text by WAKABAYASHI Satsuki
7月16日からは東京都現代美術館にて大規模な展示が予定されているなど、現在もその足跡と世に送り出した機能美に注目が集まる「ジャン・プルーヴェ」。
デザイナー、製造業者、起業家の側面を持つ彼は、生前、工房兼生産施設を運営していた。そこによく転がっていたのが、自作のレターオープナーだったという。
この度、プルーヴェの妻・マドレーヌが所有していたステンレススチール製のプロトタイプをベースに復刻。6月15日より「クープ パピエ」として発売が開始された。
オリジナルと同様にステンレススチールを用い、シンプルで人の手になじむフォルムが特徴。「外観のデザインは構造と生産の合理性に伴って、自ずとその姿を現すもの」というプルーヴェのデザイン哲学を感じる逸品だ。
クープ パピエ
- 価格|1万8,700円
問い合わせ先
ヴィトラ
Tel.0120-924-725
www.vitra.com