2014 ミラノサローネ 最新リポート|ARMANI / CASA
ARMANI / CASA|アルマーニ / カーザ
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014
ミラノサローネ2014で新作コレクション発表
「ARMANI / CASA(アルマーニ / カーザ)」は、ミラノサローネで新作コレクション「ARMANI / CASA NEW COLLECTION 2014-2015」を発表した。なかでも、ブランド初となる壁面装飾材コレクション「Armani / Casa Exclusive Wallcoverings Collection」が、会場で大きな注目を集めた。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
最新のデジタルプリント技術から生まれた家具
ミラノ・サンタンドレア通り9番地にある「アルマーニ / カーザ」ストアでは、ミラノサローネ2014のために設計されたディスプレイを展開。あたらしく登場した壁装材に、スポットが当てられている。店内の家具アイテムは、洗練された色づかいが引き立つように、デザインされた通路に沿って置かれているのが印象的だ。
今回の新作コレクションでは、イタリアの壁面装飾材業界の牽引役であるヤネリ&ヴォルピ(Jannelli & Volpi)とコラボレーション。自然からインスパイアされた、オリエンタリズムのエッセンスが効いたコレクションが登場した。
それぞれの素材は、各デザインを際立たせるような最新のデジタルプリント技術がほどこされている。たとえば、特殊なメタリック糸を織り込んだシルクには、大きな「マーブル(大理石)」モチーフがあしらわれ、不規則なスラブ糸を用いたシャンタンシルクは、ライトブルー、ベージュとセピアのデリケートな陰影。椰子の木のデザインをあしらったパネルを創出し、マットと光沢の対比が生かされている。
壁装材は、何点かの家具においても貴重な意匠として用いられている。スクリーン「エクセプション」では、椰子の木のプリントをほどこした、ネップヤーンシルクの生地をベースとしたパネルに、ブラックメープル仕上げのフレームが用いられている。また、ストレージユニット「エリオット」では、ハイテク素材のシャグリーンファブリックが用いられ、内側に壁紙がコーティングされている。
伝統的な技術で創られたホームアクセサリー
そのほか、アジアの古くからあるランタンにインスパイアされた華やかで柔らかな光を投げかける新作ランプは、伝統的なムラノガラスの技術を用いた100%ハンドメイド。
ペンダントランプの「ハレー」は、ハレー彗星に由来し、テーブルランプの「ハック」は、偉大なイタリア人天文学者マルゲリータ・ハックに捧げられている。台座とランプシェードを用いたテーブルランプの「ヒアデス(イタリア語ではイアディ)」は、太陽系にきわめて近い星団の名と結びついている。いずれも、革新的な素材で創られたホームアクセサリーだ。
また、イタリアテキスタイルメーカー「ルベリ」とのコラボレーション「Armani / Casa Exclusive Textiles by Rubelli」のニューコレクション第6弾も発表。今年のコレクションは、手織り機による特徴的な古い織り柄にインスパイアされ、それを特殊な製織技術によってリデザインしている。
4月7日には、コンテンツとグラフィックを刷新させたARMANI / CASAのウェブサイトをあらたにローンチ。アルマーニ/ カーザの全コレクションとインテリアデザインサービスが掲載されている。
問い合わせ
ARMANI / CASA(アルマーニ / カーザ)
東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ / 銀座タワー4F
Tel. 03-6274-7003
www.armanicasa.com