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INTERIOR
2014年11月26日
Royal Furniture Collection|アルネ・ヤコブセンの名作ソファー「メイヤー ソファー」発売
Royal Furniture Collection|ロイヤル ファニチャー コレクション
アルネ・ヤコブセンのあらたなストーリー
旧友との協力で生まれたモダンデザイン
20世紀を代表する建築家、アルネ・ヤコブセン。建築はもちろん、家具や照明など空間に合わせたプロダクトを数多く手がけたことでも知られている。そんなヤコブセンと、彼の寄宿学校時代の旧友で、デンマーク機能主義の建築家フレミング・ラッセンが共同で制作したソファー「Mayor Sofa(メイヤー ソファー)」がこのたび発売された。
Text by OPENERS DESIGN
ラッセンの機能主義が反映された直線的な構造に注目
アルネ・ヤコブセンは、旧友フレミング・ラッセンとともに多くの秀逸なデザインを残している。そのなかでも1942年に建てられたスラレド市庁舎は、この時代を象徴する建物だ。この市庁舎は外装から家具、ドアノブにいたるまで、ヤコブセンを主要建築家とし、また、すべての部分においてフレミング・ラッセンと共同で制作している。このとき製作されたのが、Mayor Sofa(メイヤー ソファー)だ。直線的なフレームとフラットなシートは、ヤコブセンの家具を知っている者であれば、少し異なる印象を受ける。
モダンデザインの歴史のなかで、アルネ・ヤコブセンの名前は知られていても、フレミング・ラッセンとの協力関係で生まれたデザインはあまり知られていないが、機能主義のフレミング・ラッセンのデザイン哲学が反映されたこのメイヤー ソファーは、ふたりの要素を昇華させたフォルムといえるだろう。
今回マスプロダクトとして登場するメイヤー ソファーは、これまであまり語られてこなかったヤコブセンのあらたなストーリーを紡ぎ出すプロダクトになりそうだ。