深澤直人デザインの「KAMUY」コレクションがデビュー|CONDE HOUSE
CONDE HOUSE|カンディハウス
どこにでもありそうでなかった“デザイン=既視感”の魅力
深澤直人デザイン「KAMUY」コレクションデビュー
全国有数の木工家具産地として知られる北海道・旭川を代表するメーカー「CONDE HOUSE(カンディハウス)」が、プロダクトデザイナー深澤直人氏とともにあたらしい椅子とテーブルの新LUXコレクション「KAMUY(カムイ)」を発表。2015年10月10日(土)より発売される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
アイヌ語に由来する“カムイ”の名をもつコレクション
新作「カムイ」は、深澤直人氏の造形美と旭川の技術が結実した、シンプルで上質なコレクション。場所を選ばずしっくりと空間に溶け込み、ありそうでなかった“既視感”の魅力を静かにたずさえている。
ダイニング テーブルの「240/210」は脚位置を付け替えることが可能で、ダイニングチェア4脚を合わせる場合は、外側に付けるとテーブルの脚内にゆったりと収まる。6脚を合わせる場合は内側にし、短辺側に座ってもテーブルの脚が気にならないように設定されている。ダイニング アームチェアは、プレーンさが魅力の木座と、個性ひろがる座張の2タイプがある。
深澤直人が語る、新作「カムイ」
東京・西新宿にある「カンディハウス東京」で開催されたプレスプレビューでは、ショップ内に、ダイニングアームチェア5脚とダイニングテーブル2台が展示。新作を前に深澤直人氏は、「カムイは特徴が説明しにくいデザインですが、自分としては“きれいな椅子”ができたなとおもいます。椅子は、長く使っていただくには座り心地が重要ですが、カムイはこれまでの自分の経験値が生きているとおもうので、自分のつくったもののなかでも座りやすくなっています」と語った。
さらに、「高級素材のウォルナットとともに、今回は北海道産のナラも使いましたが、こうして空間に置くとナラもいいですね。テーブルは、椅子とのバランスをかんがえてデザインしましたが、椅子もテーブルも気負わずに淡々とつくりました。カンディハウスの技術者は相当苦労したと聞きましたが」と笑う。「家庭はもちろん、お店やレストランなどいろんな場所で使いこなせるような普遍的なデザインになっているとおもうので、ぜひ多くのひとに見てもらいたい」と締めくくった。
「カムイ」は、TOKYO DESIGN WEEK開催期間中の10月30日(金)には、カンディハウス東京で“リビングモデル"を追加発表。イージーチェア、スツール、サイドテーブルがコレクションにくわわる。
深澤直人|FUKASAWA Naoto
世界を代表するブランドや日本企業のデザインやコンサルティングを多数手がける。国内外のデザイン受賞歴多数。2007年ロイヤルデザイナー・フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を授与される。2010~2014年グッドデザイン賞審査委員長。多摩美術大学統合デザイン学科教授。日本民藝館館長
カンディハウス
Tel. 0166-47-9967
http://www.condehouse.co.jp