a.flat|新作ソファとタイ雑貨プロジェクトに注目
a.flat|エーフラット
オリジナル家具ブランド10周年
新作ソファとタイ雑貨プロジェクトに注目
モダンデザインに、和とアジアモチーフを融合させたオリジナル家具ブランド「a.flat(エーフラット)」が、タイでソファづくりをはじめて8月で10周年。今秋には、新作ソファ「TEN High Back Sofa(テン・ハイバックソファ)」が発売される。
Text by OPENERSPhoto by a.flat
新作ソファは、“包み込まれるような座り心地”がコンセプト
「a.flat」が、エシカルなモノづくり、経年美化をテーマに、タイでソファをつくりはじめて10年。スタート時にはたった3人の職人だったソファづくりも、現在では100人を超える職人が携わり、タイの自社工場の雇用創出をつうじて、地域社会にも貢献していることは、a.flatの誇りとなっている。
今秋発売される新作ソファ「テン・ハイバックソファ」のテーマは“家族と育つソファ”。できるだけ長く使ってほしいという思いから、アームを着脱式にすることで、一人ひとりのライフステージに対応する形を実現。日本人の体型に合わせて職人とつくりあげたソファは、家族のかたちに合わせて成長していくのが楽しい。
素材には、東南アジアにしか生息しないヨンパ無垢を使用。仕上げには、表情豊かに見せるオイルベースフィニッシュを採用し、木目本来の美しさや手触りをアピールする。また、麻や綿などしなやかなタッチの天然素材や、手入れが簡単な人工皮革など、色彩豊かなファブリックを揃え、45色からカバーが選べる。
さらに、このソファ1本で、苗木を育てるサポートをおこない、ソファ購入者には、環境保護に協力した証明として、ラオス政府認定の感謝状が贈呈される。
セレクトされた5つの伝統「タイ雑貨プロジェクト」
テーマは、“Beauty thing follows Beauty mind”。「a.flat」が扱う「タイ雑貨プロジェクト」は、立川裕大氏(t.c.k.w)のディレクションによりセレクトされた5つの伝統アイテムを紹介するというもの。
「タイで製作された雑貨には、ひとつひとつすてきな思いが込められています。女性の自立を助けたり、家庭が離散することを防いだり、好ましくない仕事から人びとを解放したり。その土地で生まれた人びとが、その土地の材料を加工して、先人の知恵を受け継ぎながら、自らの手を動かします。しかしそれらは、機能や美を省かれることなく、驚くほど繊細な美しさを醸し出すものばかりなのです。経済だけを求めたものでなく、人間を自由にしていこうという思い。これからの世界のために、見直すべき仕事の現場は働き者の女性たちによって支えられていました」と立川氏。
現地でセレクトされた5つの伝統は、タイ王室御用達の細かな細工のリパオのカゴ。タイ王室プロジェクトの支援で技術を身に着けたドイトゥンのラグ。1977年に、アメリカ人のケントさんによりフェアトレードの理念ではじまり、カレン族の伝統技術を守り、生活支援をサポートしてきた織物やバスケット。のちに人間国宝となったプラニーさんの繊細なバンブークラフト。村の女性に受け継がれている天然染料と織物のスタジオネンナー。
この「タイ雑貨プロジェクト」は、経済的自立だけでなく、人間の心も豊かに、普通に家族と暮らせるようにと、雑貨をとおして支援している。