2013 ミラノサローネ 最新リポート|Cerevo
Cerevo|セレボ
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2013
ミラノサローネにスマート電源タップ「OTTO」出展
ネットと家電で“生活をもっと便利に、豊かにする”をテーマに、Consumer Electronics(家電)をRevolution(革新))するという思いを込めた造語の会社「Cerevo(セレボ)」。4月9日(火)から開催されるミラノサローネ2013に、現在開発中のスマート電源タップ「OTTO」を出展する。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
本体デザインは柳澤郷司氏が担当した、現在開発中の最新作
ネット接続型家電の企画開発を手がけるあたらしいスタイルの家電メーカー、セレボは、これまでにもネットワーク対応デジタルカメラ「CEREVO CAM」や、ビデオカメラやマイクを繋ぐだけでUstream配信ができる「CEREVO LIVEBOX」、デジタルカメラだけでUstream配信ができる「LiveShell」、HD配信に対応したLiveShellの上位機種「LiveShell PRO」、デジタル一眼カメラのシャッターをスマートフォンから操作できるBluetoothデバイス「SmartTrigger」などを開発販売。「LiveShell」「LiveShell PRO」はアメリカでの展開もスタートした。
今回ミラノサローネに出展する「OTTO」は、8個口の電源ポートを内蔵し、パソコンや携帯電話などのACアダプタを収容できる電源タップで、8個口の電源ポートはいずれもインターネット経由での操作に対応。手もとのスマートフォンで手軽に電源のオンオフ操作ができる。うち2個口は調光機能に対応し、調光対応の照明器具を接続することで、照明と離れた位置から自由に明るさを調整することができる。
たんにアダプタを収容するだけでなく、存在そのものがインテリアとなりうる、一見して電源タップとはわからない本体デザインは、イギリスにてロス・ラブグローブ氏のファーストアシスタントを務めたのちに独立した柳澤郷司氏が手がけたもので、はじめてOTTOを発表した「2013 International CES」では、来場者から機能はもちろんその本体デザインにも高い評価を得ている。
柳澤郷司|YANAGISAWA Satoshi
1978年生まれ。英国University for the Creative Arts, Product Design Sustainable Future卒業。サスティナビリティ、ソーシャルエンタープライズなどといった社会的課題に対して「体験によって生まれる気づき(User Awareness)」、「行為に溶け込むデザイン(Design Desolving Behaviour)」といったユーザー体験などを用いたデザインによるソリューション開発の研究に携わる。在学中から、同大学に併設されたCfSD(Centre for Sustainable Design)を通じてUNEP, UNDP, CSCP(Consultancy Sustainable Consumptionand Production)などとヨーロッパ各地で開催したSustainable Innovation Forumや、ベルギー•ブリュッセルのEU本部にて開催されたSocial Innovation Conferenceにおいて研究発表の機会を多数得る。同大学を卒業後、英国出身の世界的工業デザイナー、ロス・ラブグローブ氏のスタジオにて彼のデザインアシスタントとして彼の製作に携わる。
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