Leica|ポール・スミスモデルが登場!
DESIGN / FEATURES
2015年1月15日

Leica|ポール・スミスモデルが登場!

Leica|ライカ
「新型M」以外にも見逃せない新作が続々!

よりクール&スタイリッシュになったライカ・ワールド

待望の新型ライカM以外にも、今回のフォトキナ2012でライカが発表した新作には、魅力的な新モデルがズラリ。機能を絞って価格設定を低くしたMシリーズの入門機のほか、何と、あのポール・スミスとの限定コラボレーションモデルも登場した。

Text & Photographs by SHIBUYA Yasuhito


目にした誰もが欲しくなるポール・スミスデザインの“軽やかなX2”

フォトキナプレスデーのイベントでライカが披露した魅力的な新作のなかでも絶対に見逃せないもののひとつが、イギリスを代表するデザイナー、ポール・スミスとのコラボレーションで誕生した限定モデル「ライカX2 ポール・スミス エディション」だ。

5月のベルリンで「ライカ M モノクローム」とともに発表され、全世界で好調な売り上げを続けている「ライカX2」。バルナック型ライカのボディ、スナップ用に最適な35mm換算35mm相当の単焦点レンズなど、ライカの輝かしい伝統を引き継ぎ、大型のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したプレミアムモデルが、ポール・スミスの手で重厚な雰囲気から一転、軽やかで楽しげなカメラに驚きの変身を遂げた。

カメラの中身、つまり仕様はX2そのものだが、外装やアクセサリー、専用スペシャルボックスのデザインは、すべてポール・スミスが手がけたもの。

トッププレートは鮮やかな蛍光オレンジで、カメラ本体は落ち着いたブリティッシュ・レーシンググリーンの革貼り。ベースプレートはヴィヴィッドなイエロー。そしてトップにある内蔵フラッシュの蓋には、ポール・スミス本人が手書きで描いたという、ユーモラスな電球のイラストが刻印されている。さらにトープカラー(あかにび色。フランス語でモグラの意味)のストラップと同じ色のカメラ・プロテクター、レンズクロスが付属。スペシャルパッケージに収められ、全世界1500個のみの限定で、今年の11月から発売される予定だ。

「クラシックであると同時に、ひねりの効いた意外性があるのがライカというブランド。今回、何か画期的なコトをしたかった。Mシリーズよりも幅広い人々に愛されているXシリーズなので、いくつかのファッションブランドが候補に挙がったのは事実。しかし写真についての見識が乏しい、ライカの価値を知らない相手とコラボレーションしても意味がない。その点、ポール・スミス氏は自身のライカで写真を撮ってきた経験をお持ちで、しかも誰よりも写真を愛している。そこで彼にすべてのデザインをお任せすることにしたのです」。Xシリーズの製品責任者を務めるマイク・ハーバートさんは、ポール・スミスとのコラボレーションの理由をこう語る。

初心者からプロまで納得させる充実した中身と、ファッションピープルも納得のスタイリッシュな外観。今年2012年のフォトキナで、最も魅力的な1台である。

X2でも「自分だけの1台」が可能に

さらに「ライカ X2」には今回、もうひとつうれしいニュースがある。それは、これまでライカM型のフィルムカメラで提供されていた「ライカ アラカルト」プログラムがX2にも提供されること。つまり、グリーンやブルー、ベージュなど鮮やかな色を含む10色のなかから、さらにリザード風やオーストリッチ風など、ライカが提供するバリエーションのなかから、自分で選んだレザーを外装に使った“自分だけのライカX2”と、ストラップなどのアクセサリーがオーダーできるのである。また、この「アラカルト」プログラムでオーダーするモデルのみ、通常モデルとは異なるチタンカラーのボディカラーが用意されている。

さらにフラッシュカバーやトップカバー上面、あるいはトップカバーの背面に名前やメッセージを刻印することも可能だ。そしてこのカスタマイズで作る“自分だけのライカX2”の完成イメージは、ライカカメラのホームページ(www.leica-camera.co.jp)でシミュレーションすることができる。価格は仕様により異なるが、こちらも11月からライカストアとライカブティックでサービスの提供が開始とのこと。X2をベースに“自分だけの1台”が欲しいファンには朗報だ。

Leica|ライカ
「新型M」以外にも見逃せない新作が続々!

よりクール&スタイリッシュになったライカ・ワールド


Mシステムをシンプルに楽しめる「M-E」

Mシステムでは、すでにレポート済みのトップモデル「ライカM」以外にも、見逃せないニューモデルがある。それがMシステムの入門機、シンプルモデルとして登場した「ライカ M-E」だ。

「ライカM9」と同じ1800万画素のフルサイズCCDイメージセンサー、同じ画像処理エンジンを搭載し、アンスラサイトグレーにペイントされたこのモデルは、上級機種であるライカMと比較するとあらゆる意味でシンプル。

「M9の完成度は非常に高く、このままディスコンにするのは忍びないという声が社内でもあった。またイメージセンサーはやはりCMOSではなくCCDがいい。動画撮影機能は要らない、もっとシンプルなモデルが欲しいという顧客の声もあった。そこでM9をベースにしたこのモデルを販売することにした。いわばこのモデルは“第2のM9”とも言える存在。開発費がかからないこともあり、価格もお手頃になると思う」。技術責任者として製品開発を統括するライカカメラ社のステファン・ダニエル氏は語る。

発売開始予定は10月。価格は未定だが、Mシステムの入門者はもちろん、M型フィルムカメラのオーナーで、これまでデジタルボディの高価さから、購入を見送ってきた人にも魅力的なモデルである。

使いやすさ抜群のコンデジモデルも一新

新しいMやX2の限定モデル、カスタマイズモデルに目を奪われがちだが、ライカカメラのエントリーモデルとなるコンパクトデジタルモデルの一新も見逃せないニュース。

F1.4という明るいレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラの最新モデル「ライカ D-LUX 6」。35mmフィルムカメラ換算で25~600mm相当という、広角から超望遠までをカバーする光学24倍ズームレンズを搭載したオールラウンドなデジタルモデル「ライカ V-LUX4」。

どちらも現代的な使いやすさ、機能に加えてライカ独特のこだわりもきちんと備えている。“ライカでデジカメを始めたい”という方は、11月から店頭に並ぶ予定なので、ぜひ実機に触れてその魅力をご確認いただきたい。

ライカカメラジャパン
Tel.03-5221-9501
http://www.leica-camera.co.jp

           
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