Sony|α7をベースにした低ノイズなフルサイズ一眼カメラ「α7S」発表
DESIGN / DIGITAL
2015年1月14日

Sony|α7をベースにした低ノイズなフルサイズ一眼カメラ「α7S」発表

Sony|ソニー
4K動画撮影に対応し、ISO感度は最大409600

α7の高感度・低ノイズモデル「α7S」発表

ソニーは5月16日(金)、 フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7」の派生モデルとなる「α7S」を発表した。暗い場所の撮影でも、より美しい仕上がりとなる「高感度・低ノイズ」の性能に特化。そしてあらたに、4K映像の撮影にも対応した。

Text by OKADA Kazuyuki(OPENERS)

暗いシチュエーションの撮影に特化した新モデル

今回発表となった新モデル「α7S」は、すでに発売されている「α7R」と同じく、2013年11月に発売した世界最小・最軽量の35mmフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「α7」の、派生モデルとしての位置づけだ。

α7Rでは「高解像度」に特化したのに対し、今回発表されたα7Sでは「高感度・低ノイズ」にスポットをあてた。ベースモデルのα7の高感度は最大でISO25600だったが、今回はISO409600に対応。さらに、新世代RGBカラーフィルターを搭載したことにより、感度耐性が約3倍に進化。これにより、暗所での撮影時でもノイズの少ない、より美しい画質での記録が可能になったという。

Sony|α7S

サイズは従来機と同じ、手のひらサイズのまま

Sony|α7S

特別な青い「S」のエンブレムが与えられる

α7Sの高感度・低ノイズの性能を表現したデモ映像が、4月に海外モデルが発表された際に、ソニーより公開されている。映像のスタート時、ISO1600の設定では、画面の中ではたき火の炎をわずかに確認することができる程度の、真っ暗な世界。そこになにがあるのかは、判断することができない。ここから感度(ISO数値)を徐々に上げていくと、次第に周りの景色が明るく変化し、次第に全貌が少しずつ見えてくるのだ。

そして、最大感度のISO409600に到達した映像は、まるで夜が明けたような世界となっている。ここまで感度を上げてもノイズが決して邪魔をしないのは、これまでの一眼カメラにはない高感度性能といえるだろう。

今回のモデルの特徴としてはもう1点、「4K動画」の撮影が可能になったことが挙げられる。これまで、大型の撮影機材でしか実現しなかった高解像度映像の撮影が、手のひらサイズのコンパクトボディで実現するのだ。フルサイズセンサーによる、美しいボケを生かした映像にも期待できそう。しかし4K動画の記録には外付けレコーダーが必要となり、ボディ内への直接の記録はできない。そのため、ターゲットとしては映像作品を本格的に制作する、プロフェッショナル向けといえそうだ。

外観のデザインに大きな変化はなく、唯一の違いと言えば青い「S」のエンブレムを確認できるのみ。サイズも従来機そのままで、コンパクトさをキープしている。発売は6月20日(金)となっている。

Sony α7
レンズマウント|ソニーEマウントレンズ
撮像素子| 35mmフルサイズ(35.6mm×23.8mm)“Exmor”CMOSイメージセンサー
カメラ有効画素数|約1220万画素
AF測距点数|25点(コントラスト検出方式)
静止画ISO感度|100~102400(拡張ISO50~409600)
動画撮影時ISO感度|200~102400(拡張ISO200~409600)
液晶モニター|3.0型ワイドTFT駆動
総ドット数|92万1600ドット
記録形式(静止画)|JPEG、RAW
記録形式(動画)|XAVC S、AVCHD、MP4
寸法(W×H×D)|約126.9mm×94.4mm×48.2mm
質量|約446g(本体のみ)
発売日|6月20日(金)
価格|オープン価格
市場推定価格|23万円(税抜)

※世界最小・最軽量は、35mmフルサイズイメージセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼カメラとして
(2013年10月16日広報発表時点、ソニー調べ)

           
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