DESIGN /
DIGITAL
2022年7月29日
英国のコンシューマー・テクノロジー企業Nothingが提案する、新時代スマートフォン|Nothing
Nothing|ナッシング
シースルーの背面がユニークなメカニカルデザイン
昨年スケルトンボディのワイヤレスイヤホン「Nothing ear(1)」で注目を集めたNothingが次に送り出す製品はスマートフォンの「Phone (1)」。気鋭のブランドが作り上げるスマートフォンとは。
Text by KOBAYASHI Miki
デザイン性と機能性のみならず、SDGsの観点も
接続性の高い技術製品のエコシステムを構築することで、ガジェット業界に芸術性と情熱を取り戻すことを目指すNothing。昨年発売されたワイヤレスイヤホンNothing ear(1)は、スケルトンボディを採用したデザイン性が評価され、日本でも話題になった。
そして、ear (1)の成功に続く、次なるプロダクトはスマートフォン「Nothing Phone (1) 」。ここ数年で最も期待されているハイテク製品の1つになるに違いない。
その証拠に、デザインの公開はスイスで開催のアート・バーゼル。6月21日には、限定100台のシリアルナンバー付きモデルが、米国のグローバルオンラインマーケットプレイスStockXでオークションに出品され、最高落札額は小売価格の約10倍の3000ドルとなった。
スペックなどの詳細については、7月12日(日本時間7月13日)から公開され、現在、全世界で20万台以上の先行予約待ちとなっており、日本上陸は8月を予定している。
機能性とデザイン性を兼ね備え、SDGsの観点も考慮された、まさにこれからの時代のためにスマートフォンだ。
では改めて、Nothing Phone (1)を見てみよう。
まず目を引くのが400以上の部品で構成された透明な背面。ユニークなメカニカルデザインは、ニューヨークの地下鉄マップをデザインしたマッシモ・ヴィネッリなどのアーティストからインスピレーションを受けたものだとか。
100%リサイクルされたアルミニウムのフレームは軽量かつ堅牢で、プラスチック部品の50%以上に、業界トップクラスの割合でバイオベースまたはポストコンシューマーリサイクルの材料を使用。
900個のLEDで構成された背面のGlyph Interfaceは、ユニークな光のパターンで、着信先やアプリの通知、充電状況などをお知らせ。Glyph Interfaceを上にして置くと、通知音がオフになり、照明だけで通知される機能も備わる。
Nothing OSは、Androidのベストだけを提供。パワフルで信頼性の高いSnapdragon™ 778G+チップセットを採用で、スピーディーなスムーズな動きを実現している。
カメラはメイン+超広角の2眼構成で、ともに優れた50MPデュアルカメラを搭載。ナイトモードやシーン検出などのインテリジェントな機能は、すべてのフレームに完璧な設定を調整してくれる。
NothingのCEO兼共同設立者であるカール・ペイ氏は、「Phone (1) は、友人や家族に自慢したくなるような製品としてデザインしました」と言う。また、「現在市場にあるのは、冷たく、刺激的でない、派生的な製品ばかりです。今こそ、新鮮な発想が必要なのです」とも。
かつて、技術の進歩が作り出すメカは面白く、存在そのものにワクワクしたものだった。Nothingはテクノロジーを再び楽しくし、創造性を刺激してくれる。ましてスマホは人と人をつなぐもの。日常のコミュニケーションに喜びを取り戻すという意味でも、Phone (1)が招く未来に期待が膨らむ。
8月2日限定でKITH TOKYOにて先行発売だ。
Nothing Phone (1)
- カラー|ホワイト、ブラック
- ラインナップ|8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB(晩夏発売)
- 価格|8GB+256GBのモデルで69,800円(税込)(※7月13日時点)
- ※その他の価格や詳細な発売日、販売方法は後日発表
- 発売|Nothing Phone (1)は、英国、ヨーロッパを含む40以上の国と地域で主にnothing.techと一部のキャリアショップで7月21日(木)からオープン販売。日本での一般発売は8月。
問い合わせ先
Nothing
https://jp.nothing.tech/