SUPPOSE DESIGN OFFICE展覧会「MULTIPLE SCALE」開催|SUPPOSE DESIGN OFFICE
SUPPOSE DESIGN OFFICE|サポーズデザインオフィス
香港のGOOD DESIGN STORE内ギャラリーで開催中
SUPPOSE DESIGN OFFICE展覧会「MULTIPLE SCALE」
建築家、谷尻 誠氏と吉田 愛氏が率いる建築設計事務所「サポーズデザインオフィス」がこれまでに手がけたプロジェクトとその考えのもととなる概念や、あたらしく始動したプロダクト「KT -kata-」などを紹介する展覧会「MULTIPLE SCALE」が開催中だ。場所は香港クリエイティブの拠点PMQ内の「GOOD DESIGN STORE」に併設されているギャラリーで、期間は2月28日(土)まで。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
サポーズデザインオフィスの思考を身近に感じられるエキシビション
サポーズデザインオフィスは、広島と東京の2カ所を拠点として、住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクトアートのインスタレーションなど多岐にわたる仕事を展開。インテリアから住宅、複合施設など国内外合わせて現在多数のプロジェクトが進行中だ。
これまで手がけた作品は住宅だけでも100を優に超え、2010年ミラノサローネでの光のイスタレーション「Luceste : TOSHIBA LED LIGHTING」や「まちの保育園」などの公共施設、直近では海運倉庫を改修した複合施設「ONOMICHI U2」を広島にオープンさせるなど、地域と人のかかわりをつくる仕事なども話題になっている。
今回のエキシビション「MULTIPLE SCALE」では、サポーズデザインオフィスの「建築は都市の部分を考えることであり、インテリアは建築の部分、家具は部屋の部分、プロダクトは家具の部分を考えること」という思想をベースに、「モノの周辺にある環境を考えること」までを提示。
「大きな建築であっても、小さなプロダクトでも、その環境とのかかわりを丁寧に読み解きながら設計していくことで、関係性について考え、建築の魅力をスケールを横断しながら社会に伝えたい」という。
注目の新プロダクト「KT -kata-」も展示
また、今回のエキシビションでは、サポーズデザインオフィスとKAMO CRAFTのコラボレーションによる新プロダクト「KT -kata-」を披露。
通常は柱や梁として使われている鋼材の規格品にほんの少し操作をくわえることで、日々の生活に寄り添うあらたな存在にリデザインしていくプロダクトシリーズで、「“インダストリアルと生活”という、相反する要素が寄り添うときにデザインの領域はどこまで必要なのか」を具現化している。
足し算や引き算のなかからモノのたたずまいを設計し、材がもつ概念をカタチのもつイメージに変換させるような、感覚に訴えかけるプロダクトとなっている。
SUPPOSE DESIGN OFFICE展覧会
「MULTIPLE SCALE」
日程|~2月28日(土)
会場|GOOD DESIGN STORE内ギャラリー
PMQ No.35 Aberdeen Street, Central, Hong Kong
http://www.pmq.org.hk/event/suppose-exhibition-multiple-scale/
時間|12:00~20:00
入場無料
GOOD DESIGN STORE|+852 2857 5338
gds@g-mark.org
SUPPOSE DESIGN OFFICE
www.suppose.jp