PASS THE BATON｜パスザバトン表参道店

今度は表参道にリサイクルショップ？

『PASS THE BATON』の2号店が表参道ヒルズにオープン

「すでにあるものを大事にし、個人の文化を伝えていくこと」をテーマに、2009年9月に丸の内で産声をあげた『PASS THE BATON』。“現代のセレクトリサイクルショップ”の出現は大きな話題となり、モノを介在にしてたくさんのストーリーが生まれている。4月28日には2号店となる『PASS THE BATON OMOTESANDO』がオープン。あらたな試みがくわえられた店内のようすを紹介しよう。

Text by OPENERS

表参道店ではあらたに「Relight」というあたらしい視点を提示

『PASS THE BATON OMOTESANDO』のコンセプトは“SMART MODERN”。店内に入ってすぐ左にある「NIGOLDEN STORE」には、「A BATHING APE®」プロデューサーでアーティストとしても活動を広げるNIGO®氏の所蔵品が出品されている。

右奥に進むと併設されたギャラリーが出現。ここではさまざまなジャンルのクリエーターによるエキシビションを月替わりで開催する。そのとなりには「PASS COUNTER」が設置。一般の方からの私物を予約制で出品し、それぞれの個人史をふくんだリサイクル品が店頭にならぶ。

それぞれのコンテンツが気持ちよく凝縮された空間は、丸の内店同様、インテリアデザイナー・片山正通氏（Wonderwall）によるもの。混沌とした店内でありながら、居心地の良さに訪れたひとの滞在時間は自然と延びていく。

PASS THE BATONといえば、Recycle、Remake、Rethinkがテーマ。表参道店ではあらたに「Relight」というあたらしい視点を提示。ちょっとしたことで処分の対象となっていくモノをセレクトし、PASS THE BATONならではの視点であらたな価値観を生み出している。現在、「DEAN&DELUCA」「UNITED ARROWS LTD」「THEATRE PRODUCTS」といったブランドのリプロダクトが販売中。今後もこうした企業とのプロジェクトに積極的に取り組んでいくという。

実店舗で買い物と出品があわせて体験できる『PASS THE BATON OMOTESANDO』。ひとりひとりが、すでにあるモノを繋いでいくことで、「無駄のない社会へとつながっていくこと」を目指して一歩一歩進んでいる。