第6回 伝統を革新させるDomeau & Peresの家具(2)
Design
2015年5月15日

第6回 伝統を革新させるDomeau & Peresの家具(2)

第6回 伝統を革新させるDomeau & Peresの家具(2)

フランスで10年前に創業したDomeau & Peres(ドモー・エ・ペレス)社が伝統的で高度な技術を駆使し、インテリアデザイナーとのコラボレーションを行なっていることは前回紹介した。
今回ももう少し別な側面を紹介していこうと思う。

写真=Jamandfix

ユニークな創作

フランスを代表する喜劇俳優であり、映画監督であるジャック・タチの作品『Mon Oncle(ぼくの伯父さん)』をご存知だろうか?

モダンデザイン全盛期における人々の暮らしが文明の皮肉たっぷりに展開される喜劇映画だ。この映画のなかで、美術監督マーシャ・マケイエフとジェローム・デュシャンの一風変わった家具や造作が登場するが、そのなかの象徴的な3点の家具をこのふたりのデザイナーと製作するプロジェクトが行なわれた。日本でもタチ映画は人気が高く、フランスかぶれの人たちを中心にこの出来事は話題になった。
 
Domeau & Peresは権威のあるブランドに技術提供しながらも、こういったユニークなプロジェクトを行なっているのは大変興味深い。

そんなDomeau & Peresの今回紹介する作品は、Martin Szekely(マルタン・ゼケリ)のチェア&オットマン『Domo 2004』だ。
ゼケリの名前は日本ではまだそれほど知られていないが、今後ブレイクする最重要デザイナーのひとりである。すでに自国フランスにおいては、エルメスのジュエリー、ドン・ペリニョンのクーラー、高級銀器メーカーであるクリストフルのカトラリーを手がけるなど伝統あるブランドとのコラボレーションで実績をもっている。

最近ではデザイン=アート現象を牽引するパリのギャラリー・クレオなどへ、限定生産の家具などを提供している。
このDomo 2004はゼケリらしいミニマルなデザインだが、レザーの処理がとても完成度が高く、ファッションデザインにも共通するモード感を滲みださせている。

ユニークな創作

こちらのダストボックスもMartin Szekely(マルタン・ゼケリ)
の作品。スカルプチュアのようなルックスが美しい。
[la plus belle] 各5万2500円

Domeau & Peres(ドモー・エ・ペレス)社の
商品に関するお問い合わせ先は――

hhstyle.com/Limited
Tel | 03-3400-8821
URL | http://www.hhstyle.com

           
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