Design
2015年5月29日
Berlin-Praha(2)
[ミッテ区]
その名のとおり(ミッテとは中央の意味)、壁崩壊後は事実上ベルリンの中心街。ここは“壁以前”東ベルリンだったから、かなり雑然とした手付かずの雑居ビルやラフな通りが多い、自由な空気にあふれている。今ではヨーロッパ中から若いアーティストやギャラリーが集っている。
[不完全の可能性]
街角の壁、建築、道路、地下鉄、ショップ、ギャラリー、広場、あらゆるところで、古いモノと新しいモノ、またはガラクタと高価なモノ、もしくは無用なモノと必要なモノ、そういった対局な関係でモノが混在しているような気がする。つまり、東と西は政治的に統合されて16年ほど経つけど、よりリアルで複雑なカルチャーの現場ではまだそれは真っ最中であって進行形なのかもしれない。
不完全なモノは人に創造性を与える。つまり、不完全なモノを見てその問題点や反省を踏まえ、もっと完 全な様子を創造し模索する。不完全な状態を完全なモノへするため、人は過剰な創造性を持って集まっている、それが今のベルリンのアートシーンやデザインシーンの力の源かもしれない。レベルの高い発展途上とも言えるかも。だとすると正に今が面白いんだろうと思う。
(3)に続く