『ハジメに』-2
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2015年5月29日

『ハジメに』-2

ヒトとモノ

左:HOTEL IL PALAZZO(2004)、右:NOTE(2006)

モノって状況に応じて「機能性」「普遍性」「神秘性」……、そういうもののバランスが重要だと思う。自分のモノづくりにおいても同様。それらがそろって美しいとかカッコいいとかを感じる。そして、モノはヒトに使われて初めて意義が生まれる。

つまり、それを使うヒトとの相性、これもすごく重要。どんなにいいモノでも、相性が悪い相手だとその良さが生きてこない。だから、「自分にとってそのモノが適当か」を見極めるためにも自分をよく知らないといけない。つまり、モノを上手くサラッと使いこなすヒトは、自分をよく理解しているということにもなる。おおげさだけど、モノはそのヒトの鏡、無理すると醜い。

「CASE REAL(ケース・リアル)」という僕の事務所の名前も、ヒトとモノの関係について考えた僕ら(創立当時の相方と)のある文章からキーワードを取った造語。モノそれ自体だけでなく、そういう目に見えないことがかえってモノの深みをつくっていく大切な要素なんだと思っている。

HYSTERIC GLAMOUR UMEDA(2006)

           
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