東電、次世代電力メーターの本格導入を前にアイデア募集中
2013年にも本格導入開始!
東電、スマートメーターの本格導入を前にアイデア募集中
突然ですが、ここでみなさんにお知らせです。どこの家庭にも必ず設置されている電力メーター。玄関前や庭先に設置されていて、ひと月に1回程度、電力会社が数値をチェックしにくるあれです。あれが新しくなっちゃいます。東京電力の公表によると、新型メーターは通信機能が備わっていたり、使用量や電力料金をリアルタイムに表示してくれたり……と高機能が備わったかなりの優れもの。しかもいまなら、デザインや運用にかんする自分たちの意見を「物申す」ことができるんです。
Text by TANAKA Junko (OPENERS)
アイデアの募集期間は4月20日(金)まで
東京電力は2006年から開発を進めてきた、高機能で低価格のデジタル式電力メーター「スマートメーター」の導入を2013年に開始する。これは、政府が中心となって進めている、貴重な電力を効率的に使う社会を目指したスマートグリッド構想の一環で、今後4年をかけて、全電力メーターの8割をスマートメーターに移行していく予定。東電の導入計画は、同社の全ユーザーを対象としており、その数は約2700万軒にもおよぶという。
スマートメーターとは、通信機能を備えた次世代電力メーター。電力会社とデータをやり取りしたり、つながっている家電製品を制御したりと、“アナログ”な電力メーターでは考えられなかった機能が備わっている。これまでは、電力会社からのお知らせだけを頼りに月単位で把握していた使用量や電力料金を、その場でリアルタイムに確認できるようになる(数値は30分ごとに更新)。
だが、スマートメーターの最大の特徴は、この電力の「見える化」によって、節電をより効果的に、積極的におこなえるようになること。さらに、電力の供給量をよりきめ細やかに調整できるようになるため、供給量が不安定になりがちな自然エネルギーにも応用できる可能性があることだ。
このスマートメーターの本格導入を前に、東電では現在、デザインから仕様、コスト削減などの運用にかんすることまで、幅広く意見やアイデアを募集している。募集期間は4月20日(金)まで。提出にさいして、必要な資格や要件などは設けていない。同社の広報担当者によると、こうしてアイデアを募集するのは珍しいケースだという。あなたの“清き一票”が、日本の社会をスマートグリッドへ大きく前進させるきっかけをつくる、かもしれない。われこそはと思う方は、ぜひこの機会に物申してみてはいかがだろう。
スマートメーターに関するアイデア募集
募集期間|3月21日(水)~4月20日(金)
記入方法|所定の様式に、日本語または英語(日本語のサマリーを添付)で記入
提出先|メールアドレス宛(tepcosmartcom@tepco.co.jp)に電子メールで提出
URL|http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/12032104-j.html
問い合わせ
東京電力
Tel. 03-6373-7741
受付時間|平日9:00~17:00