大阪に次世代型マンション登場
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2015年5月20日

大阪に次世代型マンション登場

大和ハウス工業 長谷工コーポレーション

大阪に次世代型マンション登場

大阪府吹田市の千里ニュータウン内に、日本最大級の太陽光発電システム170kWと、関西では初という戸別供給型の太陽光発電システムを導入した環境配慮型の分譲マンションが来年春に登場する。大和ハウス工業と長谷工コーポレーションによる共同事業だ。

Text by OPENERS

スマート化の流れが、マンションにも

今回着工するマンションは、分譲マンションとしては日本最大級の170kW(専有部95kW・共用部75kW)の太陽光発電システムを導入。1戸あたり2.5kW(合計95kW)の戸別供給型太陽光発電システムが、総戸数351戸の約1割にあたる38戸に配備される。
共用部に使われるのは75kWの太陽光発電システム。平常時には、共用部の電灯等に利用し、災害時には共用部に設けた非常用コンセントに電力を供給、緊急時の非常用電源として利用できる。
専有部・共用部ともに余剰電力は売電できるため、新省エネ基準のマンションとくらべ、年間の電気代およびCO2排出量を、戸別供給型太陽光発電システム導入の住戸の場合は最大約65パーセント、その他の住戸の場合は約30パーセント削減することができる計算だという。

また、太陽光発電システムを戸別供給している住戸38戸には、パナソニック電工製のエネルギー見える化システム「ECOマネシステム」も導入する。
家全体や分岐回路ごとの電気使用量、太陽光発電システムによる発電量をモニターで確認できるというもの。家全体の消費電力量と売電量の収支、CO2排出・削減によるCO2収支、さらには概算での電気料金を確認することができる。
家庭内のエネルギー使用情報を収集することにより、各居室単位・時間帯ごとに使用された電力について、「いつ・どこで・どのくらい」電力が消費されているか、また、どのようにしたら省エネ生活につながるのかを、アニメーションやグラフ表示でわかりやすく把握できる。
財団法人省エネルギーセンターの調査によると、それにより年間電力消費量を最大約11パーセント削減することができるという。

そのほか、エコキュート、LED照明、魔法びん浴槽など省エネ設備を標準装備。スマートハウスの普及とともに、“スマートマンション”なるものも今後ますます拡大しそうだ。販売は、2012年3月から順次開始予定。
大和ハウス工業本店マンション事業部
Tel.06-6342-0991

           
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