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2023年11月15日
大胆なカラーを纏うロールス・ロイスのビスポークモデルを東京で披露|ROLLS-ROYCE
ROLLS-ROYCE Ghost|ロールス・ロイス ゴースト
ビスポークにより生まれるゴーストの無限の可能性
ロールス・ロイスは、「ゴースト」のビスポーク特別仕様車を東京で公開した。きょしちょう座を囲む南方の空をイメージしたモデルで、ゴーストの無限の可能性を示すモデルのお披露目となった。
Text by YANAKA Tomomi
皆既日食や琥珀などをテーマにしたアートのような作品たち
ゴーストの無限の可能性を伝えるべく、世界各地の主要都市で、ゴーストの新しい表現を特別にデザインしたビスポークモデルを展示しているロールス・ロイス。
今回、東京に現れたのは、南アメリカに生息するくちばしの大きな「巨嘴鳥(きょしちょう)」とも呼ばれるオオハシをモチーフに、主に南半球で見られる「きょしちょう座」を囲む南の夜空を思い起こさせるトゥカナ・パープルのゴーストだ。
ゴーストのコンテンポラリーなイメージと遊び心をともに体現した大胆なパープルのボディカラーに、ライムグリーンのアクセントが加えられ、鮮やかなコントラストが生み出されているのが特徴。
またインテリアでも、美しさを引き立てるインストルメント・ダイヤルはカスタマイズにより選ばれた表情豊かな色合いで躍動感をもたらしている。
東京に登場したモデル以外にもこれまで数多くの特別なゴーストのビスポークモデルを生み出してきたロールス・ロイス。その一例をのぞいてみよう。
「ブラック・バッジ・ゴースト・エクリプシス」と題されたゴーストは、皆既日食からインスピレーションを受けて誕生した25台限定のプライベート・コレクションだ。
スターライト・ヘッドライナーは、月が太陽を完全に覆い隠す荘厳な瞬間を巧みに再現する特別なシークエンスが仕掛けられており、940もの光ファイバーでつくられた星の輪が月のシルエットの周りに光り輝くコロナを表現して浮かび上がる。
さらにヘッドライナー全体にちりばめられた192個の星が光を放ち、皆既日食でしか見ることのできない、日中の空にきらめく星々の幻想的な光景を再現した。
このアニメーションは皆既日食の最長継続時間である7分31秒続き、終了後は再び夜空に星空が広がるというユニークな仕組み。
タイムピースのベゼルには、ロールス・ロイスで初めて0.5カラットのブリリアントカット・ダイヤモンドが配され、皆既日食時に出現する「ダイヤモンド・リング」を想起させる。
また世界に1台の「ワン・オブ・ワン」のゴーストは、マンチェスターとロールス・ロイスの歴史的なつながりを祝した作品だ。ロールス・ロイスの創始者、チャールズ・ロールズとヘンリー・ロイスが初めて出会い、「世界最高のクルマ」を作ることに同意した街でもあるマンチェスター。
英国の詩人トニー・ウォルシュが故郷マンチェスターへの賛歌「This is the Place」にインスピレーションを得て、イルミネーションで飾られたフェイシアにはマンチェスターの航空写真がレーザーでエッチングされ、街の紋章マンチェスタービー(蜂)もシートに描かれるなど、細部にまでマンチェスターとロールス・ロイスとの特別なつながりを表した。
また、北の黄金と呼ばれる琥珀に着想を得た「ゴースト・アンバー・ロード」も。わずか12台からなるコレクションは、リリカル・コッパーとコーニッシュ・ホワイト・オーバー・ブロンズのツートーンのエクステリアカラーを纏い、琥珀の暖かく艶やかな特徴を表現する。
このほかにもロールス・ロイスのパルケトリー(寄木細工)の専門技術が高度に発揮されたモデルや、依頼主のシグネチャーカラーであるシャンパンローズのカラーを開発し、内外装に施したモデルなど、職人たちの高い技術が遺憾なく発揮された世界で唯一無二のゴーストたち。
ロールス・ロイスによるビスポークの奥深く、どこまでも広い世界を垣間見ることができる”作品”となっている。
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