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2021年11月9日
BMW、次世代電気自動車の「iX」を販売開始、iX3も登場|BMW
BMW iX|ビー・エム・ダブリュー iX
BMW iX3|ビー・エム・ダブリュー iX3
BMW、次世代電気自動車の「iX」を販売開始、iX3も登場
ビー・エム・ダブリューは11月4日、長距離走行が可能な次世代電気自動車「iX」と、既存のSUV「X3」の電気自動車バージョンとなる「iX3」を、同日から発売すると発表した。
Text by HARA Akira
iX xDrive50では一充電走行距離650kmを実現
iXは、SUVをベースにパワートレインを電気モーターとした、BMWが次世代を見据えて開発したモデルで、満充電で450〜650kmの走行が可能になっている。ボディは全長4,995×全幅1,965×全高1,695mmで、ホイールベースは3,000mmだ。
「iX xDrive50」のパワートレインは、最高出力/最大トルクが、前輪が190kW/365Nm、後輪が230kW/400Nmの電気モーターで、システムトータルでは385kW/765Nmを発生。リチウムイオンバッテリーの電池容量は303Ahで、一充電走行距離は650km、交流電力量消費率は190Wh/kmとなっている。
「iX xDrive40」ではそれぞれ190kW/290Nm、200kW/340Nmの電気モーターからトータル240kW/630Nmを発生。電池容量は232Ahで、一充電走行距離は450km、交流電力量消費率は183Wh/kmとなっている。
最新の充電テクノロジーにより、対応する急速充電器では最大150 kWでの充電が可能で、自宅や公共の普通充電の設備では最大11 kWでの充電が可能。150kWの急速充電利用時は、40分以内で約80%までの充電が完了し、約500kmの長距離走行が可能となる。また10分の急速充電では、約100kmの航続距離を伸ばすことも可能である。普通充電においては、一晩(約7時間)で、0から100%の状態まで、充電することができる。
エクステリアは大胆かつモダン、さらには最小限がコンセプト。BMWのデザインを特徴づけるキドニーグリルを大型化し、キャラクターを強調しつつ、BMWラインアップの中で最もスリムなヘッドライトのデザインを採用することで、次世代のイメージを創出したという。
インテリアも、次世代を感じさせるデザインエレメントを多く取り入れている。BMWモデルとしては初めて、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ、デザインを際立たせているとともに、形状を湾曲したカーブドディスプレイとすることで、操作性、視認性を高めた。多くのボダン類を廃止し、送風口をスリム化することで運転席まわりをすっきりとさせつつ、BMW特有のiDriveコントローラーを他モデル同様に装備した。
ヘッドレスト一体型のシートや、大人5名乗車でも後席のゆったりとした室内空間を誇るなど、上質なラウンジで過ごすようなリラックスした空間を提供したとうたわれる。また、ファーストクラス・パッケージをオプション装備すれば、電動シートの調整スイッチ、スタート/ストップ・ボタン、iDriveコントローラー等が未来感あふれるクリスタル製となる。
「4輪アダプティブエアサスペンション」や後輪操舵の「インテグレイテッド・アクティブステアリング」などを標準装備して走りの面を充実させたほか、冬季の車内を暖かく保つ表面加熱技術による「ヒートコンフォートパッケージ」、無音の電気自動車でも音による効果で「駆け抜ける歓び」を体感可能にした「アイコニックサウンド・エレクトリック」など、電気自動車特有の装備を満載した。価格はiX xDrive40が981万円、iX xDrive50が1,116万円となる。