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2022年7月14日
“記憶に残るラリー”を戦ったアルピーヌをオマージュするA110の限定車|Alpine
ALPINE A 110 Tour de Course 75|アルピーヌ A110 ツール・ド・コルス75
“記憶に残るラリー”を戦ったアルピーヌをオマージュするA110の限定車
アルピーヌは、1975年にコルシカ島のラリー、ツール・ド・コルスで戦ったモデルをオマージュした「A110 ツール・ド・コルス75」を発表。7月14日からアルピーヌの正規販売店で受注を開始する。
Text by YANAKA Tomomi
大パワー車を追い詰めツール・ド・コルスで2位になった1975年のA110
地中海に浮かぶフランスのコルシカ島。「美の島(Ile de Beauté)」と呼ばれる美しい風景の島は、世界的なラリーの開催地としても知られている。
1956年にコルシカ島で初開催されたラリー「ツール・ド・コルス」は、“1万のコーナーを持つラリー”と言われるほど、延々とコーナーが続くコースが特長。先代のアルピーヌA110はこのラリーで1968年、1970年、1972年、1973年と4回もの優勝を遂げているが、激闘の末2位となった1975年の大会は、多くの人々にとって記録よりも強く記憶に残るものとなった。
この年、黄色を基調とした印象的なカラーリングをまとった先代アルピーヌA110は、パワーで勝り、先行するライバルに対し、軽量なボディと優れたハンドリングを武器に驚異的な追い上げを見せ、優勝まであと一歩というところまで迫ったものの、2位という結果に。
しかし、大パワー車をぎりぎりまで追い詰めたこの戦いは今でも人々に語られ、当時の黄色を基調としたカラーリングは、ル・マンで優勝したA442Bや、最初のF1マシンRS01に引き継がれていく。
今回、発表された「A110 ツール・ド・コルス75」は、この“記憶に残る激戦”を戦ったアルピーヌA110の精神を受け継ぐモデルとして登場。
ボディカラーは、イエロー(ジョン トゥヌルソル)とブラック(ノワール プロフォン メタリック)の専用ツートーンカラーが施され、専用デカールやブリリアントホワイトのグランプリホイールなど1975年のツール・ド・コルスを彷彿とさせるデザインが与えられた。
パワーユニットは、最高出力300psを発生させる1.8リッターターボエンジンを搭載。A110の特徴である、アルミ製プラットフォームとアルミボディの軽量かつコンパクトな躯体が、俊敏性や快適性に寄与する。
日本では限定20台が販売され、価格は1064万円となる。
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