ベントレーが5月11日から生産再開するための今後の指針を発表|Bentley
CAR / NEWS
2020年5月6日

ベントレーが5月11日から生産再開するための今後の指針を発表|Bentley

Bentley-motors|ベントレー モーターズ

ベントレーが今後の生産方法の指針を発表

ベントレーは、英国クルー本社で5月11日から安全かつ段階的に生産を開始するための従業員向けプログラム「Come Back Stronger(より強固な復活)」を導入すると発表した。

Text by HARA Akira

創業100年の歴史の中で最大の日常業務の変化

Come Back Strongerの内容は、約250種類の新しい衛生管理方法とソーシャルディスタンスを保つプロセスとなり、創業100年の歴史の中で最大の日常業務の変化だという。
この対策は、家を出る前、移動中、入館時、出勤準備、作業中、休憩中、退出時の7つの主要エリアを中心に構築され、全てのベントレーを手作業で製造している工場のスタッフを含む4,000人以上の従業員を保護するため設計されたとアナウンスされた。
主要なプロセスの変更は全てのエリアに影響を与えるとされ、製造施設自体の再設計を行い、作業員間の作業距離を2メートル以上保つとともに、人と物の動きのために一方通行の移動経路を確保。工場とオフィスエリアでフェイスマスクの着用が義務化され、可能な人には在宅勤務を継続させる。
さらにフェイスマスク、手袋、ゴーグルなどの個人用防具は必要に応じて従業員に提供され、スタッフの体温チェックが行われる。また、それらの物資は並行して地域のケアセンターにも寄付された。
感染リスクを最小化するために清掃作業の強化と、会議のプロセス、社内への立ち入りや旅行などの分野に関するガイダンスも作成され、社内や工場の人口密度の管理も行う。全ての出入り口の見直しと再構成が実施され、人の流量を分散させるとともに、ケータリング施設では収容人数を制限し、離れた席を割り当てる措置が取られるという。
オフィスを拠点とする従業員については、新たに導入した勤務シフトパターンで仕事をすることで人口密度をコントロール。オフィスエリアにはプラスチック製の分離スクリーンを設置する。こうした職場復帰ガイドは全ての従業員の自宅住所に送付され、「ベントレー従業員ニュースアプリ」で確認することができるようになっている。
同社のエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは「この未曾有の危機においても、社員の健康と安全は最優先事項であり、今後もそうであると考えています。これらの広範な新しい作業対策により、従業員とベントレーは、これまで以上に強く、集中して立ち直ることができるでしょう」とコメント。
さらに「今こそ、ベントレーにとっては社内が最も安全な場所であることを確認しながら、段階的かつ管理された生産への復帰を開始する時期です。完全な生産は5月18日に再開する予定で、全員がそれぞれの役割を果たすことで、ベントレーがラグジュアリーで持続可能なモビリティの未来に向けて並々ならぬ旅を続けることができるのです」とした。
工場の生産停止期間中、ベントレーは専門的な技術を駆使して3万枚以上のフェイスシールドを3Dプリンターで製作したほか、「Meals on 22inch Wheels」サービスを拡大し、従業員がボランティアで地域社会に必要な物資を配達しているという。
問い合わせ先

ベントレーコール
Tel.0120-97-7797
https://www.bentleymotors.jp/

                      
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