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2020年10月1日
BMW、5シリーズベースの高性能モデル、M5とM550i xDriveを発売|BMW
BMW M5|BMW M5
BMW M5 Competition|BMW M5コンペティション
BMW M550i xDrive |BMW M550iエックスドライブ
BMW、5シリーズベースの高性能モデル、M5とM550i xDriveを発売
ビー・エム・ダブリューは9月29日、マイナーチェンジした新型5シリーズをベースにしたハイパフォーマンスモデルの新型「M5」と、パフォーマンスモデルの新型M550i xDriveを発表し、同日から販売を開始した。
Text by HARA Akira
0-100km/h加速は3.4秒を達成
新型M5は、全長4,990×全幅1,905×全高1,480mm、ホイールベース2,980mm、車両重量1,940kg。パワートレインは、排気量4,394cc V型8気筒Mツインパワー ターボエンジンで、最高出力600ps(441kW)/6,000rpm、最大トルク750Nm/1,800rpm-5,600rpmを発生。ドライブロジック付き8段Mステップトロニック トランスミッションと後輪駆動を重視した4輪駆動システムM xDriveを組合せ、高性能エンジンの性能を最も効率的に引き出し路面に伝達することが可能なレーシングモデルに仕上げることで、0-100km/h加速は3.4秒を達成している。
標準装備のインテリジェント4輪駆動システムM xDriveは、高性能エンジンから発生したトルクをフロントとリヤに無段階かつ可変的に振り分け、さらに、アクティブMディファレンシャルの搭載により、2つのリヤホイール間のトルクを最適化し振り分ける。ドライバーは必要に応じてフロント アクスルとリヤ アクスルの間の駆動力配分を設定することが可能で、初期設定の「4WD」モード、ほぼ後輪駆動に近い「4WD SPORT」モード、DSCをオフにし完全な後輪駆動走行となる「2WD」モードが用意されている。
標準装備となるM専用インテグレーテッド・ブレーキ・システムは、アクセル全開時の高負荷条件下でも優れた安定性を実現するように開発。ドライバーは任意に車両の減速度を調整することが可能となり、あらゆる状況でドライバーが思い描くペダルフィーリングを実現することができる。また、より快適性を重視した「COMFORT」モードと、素早い反応を重視した「SPORT」モードの2種類のペダルモードを設定することができる。
BMW Mモデルの特徴でもある、エンジンレスポンス、ステアリング、サスペンション特性をドライバーが任意に設定変更できる機能に、新たにブレーキシステム設定の変更を追加したほか、新システムとして、センターコンソールに「M MODE(Mモード)」ボタンを追加。これにより、メーターパネル、ヘッドアップディスプレイの表示方法や、運転支援システムの介入レベルを「ROAD(ロード)」「SPORT(スポーツ)」いずれかのモードに変更することが可能となった。
「ROAD」は基本設定として全ての運転支援システムが有効になり、「SPORT」はドライバーが任意に設定した情報に基づいて、前車接近警告および衝突回避・被害軽減ブレーキを除く全てのブレーキやステアリングシステムへの介入を無効にすることが可能となっている。
新型BMW 5シリーズ同様ヘッドライトにL字型のLEDライトを採用
エクステリアは新型BMW 5シリーズ同様に、ヘッドライトのデザインをL字型のLEDライトを採用することで、BMW伝統の4灯ヘッドライトを表現しながら、モダンかつスポーティなイメージを強調。BMW伝統のL字型リヤ・コンビネーション・ライトをより立体的な造形とし、周囲をブラックアウトすることで精悍な印象を与えている。さらにダブル・バー・キドニーグリルやボディ側面のエア・ブリーザーに装備されたMギルを採用するなど、BMW Mハイパフォーマンスモデルであることを主張している。
インテリアは、BMW M社の新たなフラッグシップ モデルにふさわしく、Mレザー・ステアリングホイールに装備された赤色のMボタンとセンターコンソールの赤色のスタート/ストップボタンをはじめ、新デザインのセレクターレバーにはMのロゴが刻まれ、Mモデルカラーのステッチが施されている。また、カーボンファイバー製インテリアトリムにより、高性能スポーツモデルの個性を際立たせている。
立体的にデザインした新開発のスポーツシートは、肩回りが大きくせり出す形状のサイドボルスターを採用し、ドライバーを快適に包み込むデザインとなっている。ヘッドレストには「M」のロゴをデザインした照明付きモデルバッジを装備した。
BMW M550i xDriveには530psのV型8気筒ツインターボを搭載
同時にランアップされる新型BMW M5 Competitionは、よりアグレッシブなスポーツ走行を想定したモデルで、専用に開発したV型8気筒エンジンは、車両構造部との接続部をより強固にする、極めて硬い専用のエンジンマウントを採用し、より直接的な動力伝達が可能となっており、最高出力は625ps(460kW)/ 6,000rpmを発生。0-100km/h加速は3.3秒を実現している。
デザイン面では、ハイグロス・ブラックのキドニーグリルとモデルバッチ、ドアミラー、リアスポイラーを装備し、よりアグレッシブなデザインとなっている。そして、新型BMW M5に初採用のMモードボタンでは、M5の「ROAD(ロード)」「SPORT(スポーツ)」に加えて、運転支援システムの快適性と安全性に関する全ての機能が無効になる「TRACK(トラック)」モードを装備している。
新型BMW M550i xDriveには、最高出力530ps(390kW)/ 5,500rpm、最大トルク750Nm/1,800-4,600rpm を発生するV型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.8秒を実現。
また、BMWのインテリジェント4輪駆動システム「BMW xDrive(エックス・ドライブ)」や、Mアダプティブ・サスペンション、Mディファレンシャルによって、悪路でも安定したコントロールとスポーティな走りを実現することが可能となっている。そして、Mパフォーマンス・モデル専用色となるセリウム・グレーをキドニーグリル、エアインテーク、エアブリーザー、ミラーキャップに採用することで、パフォーマンスモデルとしての存在感と個性を演出した。
価格は、M550i xDriveが1,319万円、M5が1,792万円、M5 Competitionが1,877万円で、納車は今年10月以降になる。
問い合わせ先
BMWカスタマー・インタラクション・センター
Tel.0120-269-437(平日9:00-19:00、土日祝9:00-18:00)
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