ジャガー・ランドローバーが新グローバル戦略 「Reimagine」を発表|Jaguar Land Rover
CAR / NEWS
2021年2月22日

ジャガー・ランドローバーが新グローバル戦略 「Reimagine」を発表|Jaguar Land Rover

Jaguar Land Rover|ジャガー・ランドローバー

ジャガー・ランドローバーが新グローバル戦略 「Reimagine」を発表

英ジャガー・ランドローバーは2月17日、新たなグローバル戦略である「Reimagine」を発表した。骨子としては、英国の2つのブランドを通じて、デザインによるモダン・ラグジュアリーの未来を再構築していく、というもの。最高経営責任者(CEO)ティエリー・ボロレ氏によると、戦略の中核となるのは、ジャガーとランドローバー両ブランドの電動化で、独自のパーソナリティを明確に持った、別々のアーキテクチャを採用するという。

Text by HARA Akira

ジャガーはピュアEVのラグジュアリーブランドに

まず、ランドローバーは、クルマとドライバーはアドベンチャー(冒険)によって結びつくと考えており、新境地を切り開いて新たな挑戦に立ち向かい、期待以上を求める「ABOVE AND BEYOND(さらなる高み)」を目指す人々をサポートする。
具体的には「RANGE ROVER」「DISCOVERY」「DEFENDER」の3つのファミリーを通じて、ラグジュアリーSUVにおいて世界をリードし続けるために、今後5年間で6種類のピュアEV(電気自動車)を導入。また、ランドローバー初となるピュアEVモデルは2024年に登場する予定だという。
そして2039年までに、サプライチェーン、製品、オペレーションのすべてにおいて排出ガス量を実質ゼロにすることを目指しており、その一環として、水素経済の成熟に伴い、クリーンな燃料電池の準備も進行中。これは長期的な投資プログラムとして行っており、今後1年以内にプロトタイプが英国に到着する。
一方のジャガーは2020年代半ばまでにブランド再生を実行。感性に訴えかけるデザインと、次世代を切り拓くテクノロジーを備え、非常に美しい新たなポートフォリオを提供するピュアEVのラグジュアリーブランドとして生まれ変わるという。また、「XJ」というネームプレート自体は存続する可能性はあるものの、今後発売するべく開発を進めていた「XJ」後継モデルは、ラインアップには含まれず、今後ジャガーブランドは独自の方向性を追求していくことになる。
電動化の流れでは、ジャガー・ランドローバーは、2030年までに、それぞれのブランドでピュアEVを投入し、ジャガーでは100%、ランドローバーでは約60%に、テールパイプのない(排気ガスの出ない)パワートレインを搭載する予定だ。
アーキテクチャ戦略としては、ランドローバーではModular Longitudinal Architecture(MLA)を活用。将来の製品ラインアップの進化に合わせ、電動化された内燃機関(ICE)やフル電動化のバリエーションに対応する。さらに、ピュアEVに特化したElectric Modular Architecture (EMA)も使用し、先進的な電動化ICEをサポート。ジャガーのモデルはピュアEVアーキテクチャのみとなる。
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