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2021年4月23日
アウディのプレミアムコンパクトモデル「A3シリーズ」がフルモデルチェンジ|Audi
Audi A3 Sportback|アウディA3スポーツバック
Audi A3 Sedan|アウディA3セダン
Audi S3|アウディS3
アウディA3シリーズがフルモデルチェンジ
アウディ ジャパンは4月21日、フルモデルチェンジしたプレミアムコンパクトの「アウディA3シリーズ」を発表した。同日から受注を開始し、5月18日から販売を開始。グレード構成は新たに、ベース/advanced/S lineとしている。
Text by HARA Akira
最高出力310psのSモデルもラインアップ
新型A3シリーズにはスポーツバックとセダンがあり、スポーツバックのボディサイズは従来モデル比で全長はプラス20mmの4,345mm、全幅はプラス30mmの1,815mmとなっている。フロントのヘッドルームはプラス7mm、エルボールームはプラス6mm、後席では、ショルダールームがプラス2mm、エルボールームがプラス3mmと室内空間を拡大。積載容量は380リッター(最大1200リッター)だ。
一方のセダンは、先代モデルと比較して、全長はプラス30mmの4,495mmで、ホイールベースは変更なし。全幅はプラス20mmの1,815mm、全高はプラス20mmの1,425mmになっている。 また運転席のポジションを下げたことでフロントヘッドルームはプラス20mmとなり、エルボールームも広くなった。トランクの積載容量は425リッターだ。
新型A3シリーズでは、横置きエンジン用プラットフォーム「MQB」を採用。キャビン骨格など、ボディの30%(重量比率)に熱間成型スチールを採用することで、高いボディ剛性と軽量化、優れた安全性を実現している。
エクステリアデザインは、低くワイドなシングルフレームとフロントエンドの大型エアインテークやエッジの効いたLEDヘッドライトを採用。ヘッドライトからリヤライトへとつながるショルダーラインに加えて、「Audi quattro」をイメージしたブリスターフェンダー、彫刻的な凹面形状のドアパネルが、力強いサイドビューを形成している。
またセダンでは、スポイラー形状のトランクリッドエンドを採用。さらに、パネルによって覆われたアンダーボディや、エアロダイナミクスが改善されたエクステリアミラー、ブレーキの冷却機能により空気抵抗が減少。Cd値はスポーツバックが0.28、セダンが0.25を実現しているという。
インテリアでは、センターコンソールを運転席側に向けたドライバーオリエンテッドなコックピット デザインとなり、コンパクトな新形状のシフトスイッチを採用。リリースボタンを廃したことで、前後への単純な動作でシフト操作が可能になった。
またサステナブルな取り組みの一環として、Sラインの標準シートのクロス部分に、リサイクルペットボトルを原料とした素材を採用。1台分のA3のシートで、1.5 リッター容量のペットボトル換算で最大45本分をリサイクルして使用している。さらにフロアカーペットなどにもペットボトル62本分がリサイクル利用されているほか、インテリア以外のコンポーネントも、断熱材や吸収材、ラゲージコンパートメントのサイドパネル、積載フロア、マットなどにリサイクル原料が使用されている。
メーターパネルには 10.25インチの高解像度液晶ディスプレイに、メーター類をはじめ、DIS(ドライバーインフォメーションシステム)や、地図表示などの機能を統合したアウディバーチャルコックピットをオプションで設定。インフォテイメントとしては、最新の10.1インチのタッチスクリーン式「MIB3」MMIナビゲーションシステムを搭載した。
パワートレインは、30TFSIでは最高出力110ps、最大トルク200Nmを発生する1.0リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載。日本へ市場導入されるプレミアムコンパクトセグメントとしては初めてとなる、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムを組み合わせた。
40 TFSIモデルは、140kW(190ps)/320Nmを発生する2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、駆動方式はクワトロ4WDシステムとなる。トランスミッションは両エンジンともに高効率かつ素早い変速を可能にする7段Sトロニックを搭載した。
また、SモデルのS3スポーツバック/セダンでは、最大1.8barの過給圧(相対圧)のターボチャージャーと350barの燃料噴射を備えた、最高出力310ps、最大トルク400Nmの2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。7段Sトロニックトランスミッションとクワトロ4WDシステムにより、スポーティな走りに磨きをかけた。
インタビューに答えてくれたアウディ ジャパンのフィリップ ノアック社長は「アウディのセールスの中で、A3シリーズはハッチバックとセダンを合わせて20〜25%のシェアを持つ重要な位置を保っています。台数的には今年の販売として5千台、受注で6千台を目標にしています。また、セダンのユーザーについてもいまだに底堅いものがあるため、提供を続けていきたいし、その意味はあると思っています」と語ってくれた。
価格はスポーツバック/セダンとも30TFSIが310万円〜389万円、40TFSIが440万円〜483万円、S3が642万円となっている。
問い合わせ先
アウディ コミュニケーションセンター
Tel.0120-598-106
https://www.audi.co.jp/