Volkswagen Touareg|全方位的に進化した2代目トゥアレグ Gallery
Volkswagen Touareg|フォルクスワーゲン トゥアレグ
全方位的に進化した2代目トゥアレグ
フォルクスワーゲンはポルシェ・カイエンとコンポ-ネンツを共用する大型SUV『トゥアレグ』の新型を発表した。
文=ジラフ
やや大きくなったボディ
この新型トゥアレグは、先代モデルから走行性能、快適性、燃費などをさらに進化させてきたモデルで、フォルクスワーゲン初のハイブリッド車が設定されたことからも注目を浴びている。
現行と較べ、まず大きく変化してきたのが、そのエクステリアデザイン。新型ゴルフやポロと共通イメージのフロントマスクを与え、またエアロダイナミクスを追求したデザインは、スポーティな雰囲気を格段に高めている。また大型SUVであるにもかかわらず、コンパクトな印象を受けるのも、この新型の特徴だ。
実際のサイズは全長4,758×全幅1,928×全高1,724mm、ホイールベース2,900mm。現行から全長とホイールベースは40mm伸び、全高は20mm低くく、全幅は変わっていない。やや大きくはなったものの、軽量化に取り組むことによって現行比で最大208kgのスリム化にも成功。それでいながらボディ剛性は約5%引き上げられているという。
搭載されるエンジンは、ターボディーゼル「TDI」で、3.0リッターV6(240ps、56kgm)と4.2リッターV8(340ps、81.6kgm)の2種類を設定。組み込まれるトランスミッションはすべて8速ATで、V6モデルにはアイドリングストップ機構が採用されている。これによって燃費は現行比で最大約20%向上したという。
フォルクスワーゲン初のハイブリッドモデルもラインナップ
またフォルクスワーゲン初のハイブリッドシステムは、最大出力333ps、最大トルク36.6kgmのアウディS4用3.0リッター直噴V6スーパーチャージャーに、最高出力47ps、最大トルク22.6kgmのモーターが組み合わされ、システムのトータル出力は380ps、59.2kgmを実現。このシステムは、0 - 100km/h加速6.5秒、最高速240km/hという強力な動力性能を新型トゥアレグにもたらす。
ちなみに、このモーターは、50km/hまで単独での走行も可能で、アイドリングストップや回生ブレーキ、EV走行モードを採用することで、ヨーロッパ製大型SUVとしては最高レベルの、欧州複合モード燃費は12.2km/ℓ、CO2排出量は193g/kmを実現する。駆動方式は、トルセンLSDを組み込んだフルタイム4WDの「4モーション」を採用。最大登坂能力は35度だという。
室内は、後席足もとのスペースが拡大されたことにくわえ、リアシートに160mmのスライド機能とリクライニング機能が追加されたことが特徴だ。気になるラゲッジスペースはシートアレンジにより、580リットル(VDA計測法)から、最大1642リットルを実現している。新型トゥアレグは、3月のジュネーブモーターショーで正式発表。ヨーロッパでの発売は、4月からが予定される。