BMWのフラッグシップ「7シリーズ」次世代モデル発表
CAR / NEWS
2015年4月24日

BMWのフラッグシップ「7シリーズ」次世代モデル発表

BMWのフラッグシップ「7シリーズ」次世代モデル発表

ドイツのBMW AGは、フラッグシップ「7シリーズ」の次世代モデルを公表した。ヨーロッパでは2008年11月にデビューする予定という。

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すべての要素で新境地を開く

BMWブランドの頂点に君臨するラグジュアリーサルーン「7シリーズ」。その第5世代目となる新型は、スタイリング、高級感、ドライビングすべての要素で新境地を開いたとされる。

デザイン上のキイワードは「自然な存在感」「さらに上をいくスポーティネス」そして「完全なるエレガンス」。BMWの証「キドニー・グリル」は存在感をますます高め、ワイド感あるボディ、抑揚ある彫刻のようなフォルムなど、見紛うことなき新世代の7シリーズとして登場した。

インテリアでは、「X5」「X6」など最新のBMWモデルとおなじく、センターコンソールに備わる電子ATセレクターレバーを採用。先代7シリーズで先駆をつけた、マウス感覚で操作できる革新的インターフェイス 「iDrive」やマルチファンクションステアリングホイールなどによる、ドライバーオリエンテッドな空間が広がる。

当面エンジンは、ガソリンが4.4リッターV8ツインターボ(407ps)と3リッター直6ツインターボ(326ps)、ディーゼルは3リッター直6ターボ(245ps)の計3種類。トランスミッションは6段オートマチックとなる。

新型では足まわりを一新し走行性能の向上をはかるとともに、車速に対応しステアリングギア比を可変させる「アクティブステア」の性能もアップ。前輪に加え後輪もステア(操舵)させることで、低速時には小回りがきき、高速時には安定性をあげる、という効果がもたらされる。

さらに、前走車に追従する「ストップ&ゴー」機能を備えたクルーズコントロールや、車線の逸脱を予防する「レーン・デパーチャー・ウォーニング」、夜間走行時に視認性を高める「ナイトビジョン」などの先進装備も用意される。

ヨーロッパでは11月に発売されるという新型7シリーズ。日本への導入予定などはまだ発表されていない。

ホイールベースを140mm長くしたリムジン仕様も用意される。

BRAND HISTORY
“キドニーグリル”と丸目四灯ヘッドライトにより、ひと目でそれとわかるフロンマスクが特徴のBMW。日本の輸入車市場においてもつねに高い人気を誇っているが、その名前が何を意味するのか、即座に答えられるひとは意外に少ないのではないだろうか。

Bayerische Motoren Werke(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)。直訳すれば「バイエルン地方のエンジン工場」という意味だ。前身だったラップ社は、カール・フリードリッヒ・ラップが1913年にドイツのバイエルンに設立した航空機用エンジンのメーカーで、おなじバイエルンの機体メーカーのオットー社と組んで、ビジネスを成功に導く。1916年にはバイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ有限会社と改称。2年後には株式会社に組織変更するとともに、バイエルンの青い空と白い雲をイメージしたプロペラのロゴマークを登録している。

その後も革新的な技術により存在感を高めたBMWだったが、第一次世界大戦の敗戦により、航空機エンジンの製造中止を余儀なくされた。そこでBWMは、もてる技術をモーターサイクルに注ぎ、1923年にはシャフトドライブの「BMW R32」を発表して注目を浴びることに。しかし、それだけでは飽きたらず、オースチンセブンをライセンス生産するディクシー社を買収。これにより自動車ビジネスの足がかりをつかみ、1929年には「BMW3/15 PS」を発売、自動車メーカーとしての歴史をスタートさせている。

ちなみに、BMWと深い関係にあったオットー社は、ガソリンエンジンの理論を確立したニコラウス・アウグスト・オットーの実の息子であるグスタフ・オットーが創立した会社。BMWが内燃機関にこだわるのは、このあたりに理由がありそうだ。

           
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