イタリア警察に新型ウラカンを配備|Lamborghini
Lamborghini Huracan LP610-4 Polizia|ランボルギーニ ウラカン LP 610-4 ポリツィア
イタリア警察に新型ウラカンを配備
ランボルギーニは、ガヤルド後継としてジュネーブモーターショーで発表した「ウラカンLP610-4」をイタリア警察に寄贈。年内にはパトカーとしてデビューする予定だ。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
ガヤルドで証明した有用性と耐久性
ランボルギーニは、デビューしたばかりの新型「ウラカン LP610-4」に警察向けの装備を搭載したパトカーを製造。今月、イタリア警察へと寄贈した。
「ガヤルド」の後継モデルとして今年3月のジュネーブモーターショーで発表したばかりの「ウラカン LP610-4」は、新開発の5.2リッターV10エンジンを搭載。最高出力610ps、最大トルク560Nmを発揮し、0-100km/h加速3.2秒、最高速度325km/hを誇るスーパーカーだ。
イタリア警察とランボルギーニの関係は、2004年にガヤルドが寄贈されたことにはじまる。この車両は4年のあいだで14万km以上もの距離を走っている。さらに2008年にはアップデートしたモデルに入れ替えられ、こちらも今年までにオドメーターが11万km超を刻んでいるという。
この間、いずれの車両も通常のメンテナンスのみで運用され、スーパーカーでありながらも耐久性やメンテナンス性の高さをも実証している。
あらたに導入される、警察向けのウラカンLP610-4は、警察無線や手動式の標識の搭載にくわえ、最新のビデオシステムを導入。GPSと連動したカメラの映像は、位置情報や速度とともにリアルタイムに警察署に転送され、車両ナンバー照合システムとの連携までおこなう。
また、ほかのパトカーよりも高速走行性能を必要とするシーンでの活躍が期待されるウラカンは、パトランプも特別仕様。ルーフ上に取り付けられた薄いパトランプは、小さくとも強力な光を放つLEDで構成され、空力抵抗を極限まで抑えているという。
先代のガヤルドでも、その高い運動性能を活かしてパトロール以外に医療用の緊急搬送も担っており、ウラカンでは、フロントのラゲッジルームに、移植用臓器の搬送を想定して冷蔵機能がそなわる。
ウラカンのパトカーは、年内には現場へと配備され、イタリアの交通を守りはじめる予定だ。