ASTON MARTIN Cygnet|アストンマーティン製ラグジュアリーコンパクト販売開始!
ASTON MARTIN Cygnet|アストンマーティン シグネット
アストンマーティン製ラグジュアリーコンパクト
「シグネット」販売開始!(1)
アストンマーティンは「ラグジュアリーなテイラーメイド・シティカー」として開発した「シグネット」を10月24日に香港で発表。同日から、日本および香港で発売した。
文=松尾 大
ベースモデルは475万円から
トヨタiQをベースにアストンマーティンがもつ文法に則り、企画・生産されたラグジュアリーなコンパクトカー「シグネット」がついに日本で販売されることになった。
本年なかばより、欧州市場で先行販売されているシグネットは、トヨタiQとほぼ同寸法の非常にコンパクトなボディに、ローエミッションの1.33リッターデュアルVVT-iエンジンを搭載する注文生産モデル。
メカニズムについてはトヨタiQとほぼおなじものと見ていい。しかし、メタル製グリルやリヤコンビネーションランプなど、ひと目でアストンマーティン車だとわかるエクステリアデザインをもち、ダイヤモンドパターンの穿孔レザー、キルティング加工されたアルカンターラといった素材をふんだんに用いたインテリアなど、見るからに豪華なものに仕上げられている。
装備面も、ABSや9つのエアバッグ、スタビリティコントロール、エレクトロニックブレーキアシスト、キーレスエントリー&スタートシステム、シートヒーターなどクラスを超えた豪華なものとなった。
価格は475万円から。これはトヨタiQのベースモデルである1.3リッター版とくらべると315万円も高価なものとなる。なお、販売については10月24日から日本および香港のアストンマーティン・ディーラーネットワークで受付が開始され、最初の納車は2012年の第1四半期となる予定だ。
ASTON MARTIN Cygnet|アストンマーティン シグネット
アストンマーティン製ラグジュアリーコンパクト
「シグネット」販売開始!(2)
ローンチを記念する50台限定モデルも登場
ローンチ時にはLaunch Edition WhiteとLaunch Edition Blackというふたつの限定バージョンが用意され、日本および香港で50台限定で販売される。同車には、シグネット専用につくられた、ビル・アンバーグによってデザインされたカスタムメイドの5ピースラゲッジセットが付属される。構成内容としては、ブラックレザーにテクニカルファブリックを組みあわせ、グローブボックスバッグ、着脱式ドアポケットバッグ、旅行カバン、ガーメントバッグ、折りたためるトートバッグとなる。
Launch Edition Whiteは、その名のとおりボディがスノーホワイトに塗装され、シルバーのメッシュ、クロームのブライトワーク、ダイヤモンドによる削り出しの合金ホイールなどを装備する。インテリアは、パールホワイトのレザーと穿孔加工をほどこしたアルカンターラを組みあわせた手縫い仕上げのシートと、サテンクロームのエレメントを備える。
いっぽう、Launch Edition Blackは、深海のグリーンのようにも見えるというオリジナルカラー「マジックブラック」にボディが塗装される。インテリアは、シートとダッシュボードがピュアブラックのフルグレインレザー仕上げで、独自開発のダイヤモンドパターンに穿孔加工されている。
欧州には、バンテンプラスプリンセスにはじまり、いまもランチア イプシロンなど、コンパクトかつラグジュアリーというコンセプトで登場したモデルは数多くある。しかし、シグネットはそれらを大きく下まわる、軽自動車なみにコンパクトなラグジュアリーカーだ。クルマを巡る環境が大きく変わり、アストンマーティンでさえも環境性能を抜きにしたクルマづくりがむずかしい現代。コンパクト、ローエミッションでありながら、アストンマーティンのエッセンスをもつこのコンセプトが受け入れられるか否か、自動車の社会性を考え、SNV(ソーシャル・ネットワーク・ヴィークル)を提唱するOPENERSとしても注目したい一台だ。
ASTON MARTIN Cygnet|アストンマーティン シグネット
ボディサイズ|全長3,078×全幅1,680×全高1,500mm
ホイールベース|2,000mm
車輛重量|988kg
エンジン|1.33リッター直列4気筒16バルブ
最高出力|72kW(98ps)/6,000rpm
最大トルク|125Nm/4,400rpm
トランスミッション|6段MT、CVT
燃費(欧州複合サイクルモード)|56.5mpg(6段MT)、54.3mpg(CVT)
CO2排出量|116g/km(6段MT)、120g/km(CVT)
価格|475万円から