ROLLS-ROYCE|ロールス・ロイス 5台に「BESPOKE」を採用
CAR / NEWS
2015年3月31日

ROLLS-ROYCE|ロールス・ロイス 5台に「BESPOKE」を採用

ROLLS-ROYCE|ロールス・ロイス

輝かしい伝統に追加された極上の仕様

ロールス・ロイスはパリモーターショーにおいて、オーダーメイドプログラムによって仕上げられた、5台の特別モデルを展示する発表をした。

文=ジラフ

5台のクルマにビスポークを採用

シャツや靴をオーダーメイドするさいにもつかわれる「ビスポーク」(BESPOKE)という言葉は、まさにテイラーとも言えるロールス・ロイス社のオーダーメイドプログラムにおける伝統のことをさしていると言っても過言ではない。ノーマルであったとしてもスペシャルなブランドとして確固たる地位を築くロールス・ロイスのクルマを、顧客の要望におうじて内外装をさらにラグジュアリー化させるという最高に贅たくなプログラムなのだ。

今回は、「ファントム エクステンデッド ホイールベース(EWB)」「ファントムクーペ」「ファントム ドロップヘッドクーペ」、そして2台の「ゴースト」の計5台をビスポーク仕様として展示。世界中のセレブリティの視線を釘つけにすることはまちがいないだろう。

ROLLS-ROYCE|ロールス・ロイス ビスポーク photo02

ROLLS-ROYCE|ロールス・ロイス ビスポーク photo03

現在、ロールス・ロイス社は、ビスポーク仕様のファントム エクステンデッド ホイールベース(EWB)の写真を公開。その仕立てられた極上の空間を垣間見ることができる。

BRAND HISTORY
ヘンリー・ロイスとチャールズ・ロールスがはじめて会ったのは1904年のこと。イギリスでモーターなどを手がけていたロイス社が、あたらしいビジネスとして自動車を試作したところ、評判を聞きつけたロールスがこのクルマの試乗に訪れる。その仕上がりの良さに感銘をうけたロールスが、ロイスがつくるクルマの販売を申しいれたのがロールス・ロイスのスタートとなった。

高級車ブランドとしてその名を知らしめたのは、1906年に生産を開始した「40/50HPシリーズ」。6気筒エンジンを搭載した同モデルは、のちに「シルバー・ゴースト」と呼ばれるのだが、そのエンジンのなめらかさや静粛性、クルマとしての高い信頼性、そして、質の高い素材による仕立のよさから、上流階級からおおきな支持を得ることとなった。ロールス・ロイスのマスコットとして知られる“スピリット・オブ・エクスタシー”が生まれたのもこの時代だった。

その後、1929年には「ファントム」を世に送り出し、1931年にはおなじイギリスのベントレーを買収するなど順調な歩みを進めた同社。第二次世界大戦中は航空機エンジンなどに専念する時期もあったが、1947年から自動車の生産を再開。ファントムシリーズをはじめ、「シルバークラウド」「シルバーシャドウ」といった名車をつくりだしていく。しかし、1971年に航空機エンジン部門の不振から会社が倒産。このさい、航空機エンジン部門は切り離され、残された自動車部門は一時政府の管理下へ。そして1980年にはヴィッカーズ社の傘下となった。

さらに1990年代後半にはフォルクスワーゲン(VW)とBMWによる買収劇が巻き起こる。混乱のすえ、工場とベントレーのブランドはVWの手にわたり、一方、BMWはロールス・ロイスの名前だけを手にいれる。そして2003年、新体制のもとで開発が進められてきたファントムにより、ロールス・ロイスはあたらしい歴史を踏みだすことになった。

           
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