超高級スーパーカー パガーニ ウアイラ 日本へ|Pagani
Pagani Huayra|パガーニ ウアイラ
パガーニ、日本へ
ビンゴスポーツはパガーニ アウトモビリの正規輸入代理店であるパガーニ・ジャパンの立ち上げと、パガーニ最新のスーパーカー「ウアイラ」のプレス向け発表をおこなった。
Text & Event Photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
スーパーカーブランド パガーニ ついに日本に正式上陸
アルゼンチン出身で、9年間ランボルギーニに在籍していたデザイナー、オラチオ・パガーニが1991年に設立した、パガーニ アウトモビリは、モデナ近郊のサンチェザリオ・スル・パーナロを本拠地とする、社員70名ほどの、ちいさなカーマニュファクチャラーだ。しかし、ここからは、世界最速を謳うスーパーカーが生み出されている。
パガーニにはすぐれたカーボン成形技術があり、その技術は、1999年に登場したパガーニ最初のクルマである「ゾンダ C12」以来、かわることなくもちいられている。
パガーニのクルマはこれまで、日本では並行輸入のもののみが存在していたが、今回、ビンゴスポーツを母体としてパガーニ・ジャパンが設立され、正式に日本でも展開することとなった。ショールームもリニューアルとなり、パガーニ・ジャパンとしてのショールームが、東京、外堀通沿いに誕生する予定だ。
この、パガーニ・ジャパンのローンチととも、日本のプレス向けに発表された「ウアイラ」は、2011年、ジュネーブモーターショーにて発表された、パガーニの最新モデル。
メルセデス AMG製のエンジン、「M275 AMG」をベースとして、このクルマのためにAMGが生み出した「M158」とよばれる、6リッターV型12気筒エンジンをリアミッドに搭載し、わずか96kgの7段ツインプレートクラッチ式シーケンシャルギアボックスを介して、最高出力545kW(730ps)/5,800rpm、最大トルク1,000Nm/4,500rpmを後輪に伝える。
ウアイラは、ニュルブルクリンク北コースで2009年、市販車最速のラップタイム、6分47秒を記録したパガーニ「ゾンダ R」の記録を、さらに11秒短縮したという「ゾンダ レボリューション」の技術を投入しながらも、競技専用車両であるそれらのモデルよりも、日常的な領域での性能を高めている。
とはいえ、カーボン・チタニウム製のセンターモノコックと、クロームモリブデン鋼製の前後サブフレームによる高剛性ボディは、1,350kgと軽量。車体の前後には専用ユニットによって自動制御される4枚の翼である、コントロールフラップをそなえ、コーナリング中には、空気抵抗を調節することで、すぐれた安定性を実現しながら、0-100km/h加速ならば3.5秒以下、最高速度は370km/hを誇る。
動力性能ばかりではなく、クラシカルなクルマ、高級時計、楽器といった、機械へのオマージュに満ちた、精緻な内外装も特徴であり、パーツのすべてが、機能的に優れるだけでなく、審美的に美しいことを追求している。たとえばマニュアルギアシフトノブをおもわせるギアレバーはアルミニウム製で、工芸品のようだ。
パガーニのクルマは、ビルド・トゥ・オーダーで、職人たちが手づくりで生み出す。現在は年産約20台ほどであり、これまで生産したクルマは、プロトタイプやテスト車両をふくめても150台ほど。
年産40台をめざして、工場を建設中というが、日本へのわりあては、ひとまず年2台程度になるので、手に入れたければ、ある程度は待つ必要がある。
価格はユーロでの販売価格+税金となり、おおむね1億3,000万円ほどからだ。
ボディサイズ|全長4,605×全幅2,036(ミラーを含むと2,356mm)×全高1,169mm
ホイールベース|2,795 mm
重量|1,350 kg
エンジン|5,980cc V型12気筒 直噴DOHC ツインターボ
最高出力|545kW(730ps)/5,800rpm
最大トルク|1,000Nm/4,500rpm
トランスミッション|7段シーケンシャル
駆動方式|MR
タイヤ 前/後|255/35ZR19 / 335/30ZR20
0-100km/h加速|3.5 秒以下
最高速度|370km/h