超高級スーパーカー パガーニ ウアイラ 日本へ|Pagani
CAR / NEWS
2015年1月22日

超高級スーパーカー パガーニ ウアイラ 日本へ|Pagani

Pagani Huayra|パガーニ ウアイラ

パガーニ、日本へ

ビンゴスポーツはパガーニ アウトモビリの正規輸入代理店であるパガーニ・ジャパンの立ち上げと、パガーニ最新のスーパーカー「ウアイラ」のプレス向け発表をおこなった。

Text & Event Photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

スーパーカーブランド パガーニ ついに日本に正式上陸

アルゼンチン出身で、9年間ランボルギーニに在籍していたデザイナー、オラチオ・パガーニが1991年に設立した、パガーニ アウトモビリは、モデナ近郊のサンチェザリオ・スル・パーナロを本拠地とする、社員70名ほどの、ちいさなカーマニュファクチャラーだ。しかし、ここからは、世界最速を謳うスーパーカーが生み出されている。

パガーニにはすぐれたカーボン成形技術があり、その技術は、1999年に登場したパガーニ最初のクルマである「ゾンダ C12」以来、かわることなくもちいられている。

パガーニのクルマはこれまで、日本では並行輸入のもののみが存在していたが、今回、ビンゴスポーツを母体としてパガーニ・ジャパンが設立され、正式に日本でも展開することとなった。ショールームもリニューアルとなり、パガーニ・ジャパンとしてのショールームが、東京、外堀通沿いに誕生する予定だ。

この、パガーニ・ジャパンのローンチととも、日本のプレス向けに発表された「ウアイラ」は、2011年、ジュネーブモーターショーにて発表された、パガーニの最新モデル。

メルセデス AMG製のエンジン、「M275 AMG」をベースとして、このクルマのためにAMGが生み出した「M158」とよばれる、6リッターV型12気筒エンジンをリアミッドに搭載し、わずか96kgの7段ツインプレートクラッチ式シーケンシャルギアボックスを介して、最高出力545kW(730ps)/5,800rpm、最大トルク1,000Nm/4,500rpmを後輪に伝える。

Pagani Huayra|パガーニ ウアイラ

Pagani Huayra|パガーニ ウアイラ

ウアイラは、ニュルブルクリンク北コースで2009年、市販車最速のラップタイム、6分47秒を記録したパガーニ「ゾンダ R」の記録を、さらに11秒短縮したという「ゾンダ レボリューション」の技術を投入しながらも、競技専用車両であるそれらのモデルよりも、日常的な領域での性能を高めている。

とはいえ、カーボン・チタニウム製のセンターモノコックと、クロームモリブデン鋼製の前後サブフレームによる高剛性ボディは、1,350kgと軽量。車体の前後には専用ユニットによって自動制御される4枚の翼である、コントロールフラップをそなえ、コーナリング中には、空気抵抗を調節することで、すぐれた安定性を実現しながら、0-100km/h加速ならば3.5秒以下、最高速度は370km/hを誇る。

 

動力性能ばかりではなく、クラシカルなクルマ、高級時計、楽器といった、機械へのオマージュに満ちた、精緻な内外装も特徴であり、パーツのすべてが、機能的に優れるだけでなく、審美的に美しいことを追求している。たとえばマニュアルギアシフトノブをおもわせるギアレバーはアルミニウム製で、工芸品のようだ。

パガーニのクルマは、ビルド・トゥ・オーダーで、職人たちが手づくりで生み出す。現在は年産約20台ほどであり、これまで生産したクルマは、プロトタイプやテスト車両をふくめても150台ほど。

Pagani Huayra|パガーニ ウアイラ

 

年産40台をめざして、工場を建設中というが、日本へのわりあては、ひとまず年2台程度になるので、手に入れたければ、ある程度は待つ必要がある。

価格はユーロでの販売価格+税金となり、おおむね1億3,000万円ほどからだ。

 

 

 
 

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Pagani Huayra|パガーニ ウアイラ

ボディサイズ|全長4,605×全幅2,036(ミラーを含むと2,356mm)×全高1,169mm

ホイールベース|2,795 mm

重量|1,350 kg

エンジン|5,980cc V型12気筒 直噴DOHC ツインターボ

最高出力|545kW(730ps)/5,800rpm

最大トルク|1,000Nm/4,500rpm

トランスミッション|7段シーケンシャル

駆動方式|MR

タイヤ 前/後|255/35ZR19 / 335/30ZR20

0-100km/h加速|3.5 秒以下

最高速度|370km/h

           
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