モンツァSP1とSP2をパリサロンで世界初公開|Ferrari
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2018年10月9日

モンツァSP1とSP2をパリサロンで世界初公開|Ferrari

Ferrari Monza SP1|フェラーリ モンツァ SP1
Ferrari Monza SP2|フェラーリ モンツァ SP2

モンツァSP1とSP2をパリサロンで世界初公開

フェラーリは、現地時間の10月2日(火)に開幕したパリサロンで、限定スペシャルシリーズの「モンツァSP1」と「モンツァSP2」を世界初公開した。

Text by YANAKA Tomomi

オープンエアでも快適性を保つ「バーチャル ウィンドスクリーン」を採用

先日、OPENERSでもお伝えしたフェラーリの最新スポーツカーで1シーターの「モンツァSP1」と2シーターの「モンツァSP2」の誕生。開幕したパリサロンで実際のモデルがお披露目され、より詳細な情報が発表された。

モンツァSP1とSP2は、「イーコナ(Icona)」と呼ばれるフェラーリの新しいコンセプトの記念すべき最初のモデル。1948年に誕生し、ル・マン24時間レースでも勝利しイタリア語で小型のスピードボードを意味する“バルケッタ”の愛称で親しまれた「166MM」がモチーフになっているという。

“バルケッタ”は2シーターのスパイダーとフォルムが似ているものの、ルーフや耐候装備を一切備えておらず、脱着式のトノカバーで覆われているのを特徴としており、モンツァSP1とSP2も同様のコンセプトを踏襲。フェラーリの過去のモデルを想起させるイメージを備えながらも、さまざまな部分をカーボンファイバー製にしたことで、未来的かつエレガントなフォルムの創出に一役買っている。

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Ferrari Monza SP2

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Ferrari Monza SP1

いっぽうで、ウィンドスクリーンのない完全オープンエアスポーツカーにすることで、エアロダイナミクスが損なわれないよう、「バーチャルウィンドスクリーン」を装備。インストルパネルとステアリングの前方にあるフェアリングを統合する特許技術で、運転中もノイズを抑え、風が顔に当たることなく、快適性が保たれてるという。

またテールライトにサイドライトとブレーキランプを一体にした新しいコンセプトを採用。フェンダーから流れてボンネットを囲むような一筋のラインが生み出され、アッパーシェルが独立しているような印象を見る人に与える効果をもつ。

パワートレインは“史上最速のフェラーリ”と謳われる「812スーパーファスト」直系の6.5リッターV12エンジンを搭載。デュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられる。両モデルとも0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/h加速は7.9秒、100km/hからの停止距離は32メートルと「812スーパーファスト」と同等の性能を達成。足元は21インチの鋳造ホイールにフロントは275/30、リアは315/30というワイドダイヤを装着している。

パリサロンは10月4日(木)から一般公開されており、10月14日(日)まで開催されている。

           
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