アストンマーティンが潜水艇開発に挑戦|Aston Martin
Aston Martin Project Neptune|アストンマーティン プロジェクト ネプチューン
アストンマーティンが潜水艇開発に挑戦
アストンマーティンは9月28日、世界的な潜水艇メーカーであるトリトン・サブマリーンズLLC(米国フロリダ州ベロビーチ、以下トリトン)と業務提携を結び、少量限定生産の高級潜水艇の開発に挑戦すると発表した。
Text by OPENERS
コードネームは「プロジェクト・ネプチューン」
発表によると、今回のベンチャー・プログラムに付けられたコードネームは「プロジェクト・ネプチューン」。これにより、アストンマーティンは、ラグジュアリー市場の新たな領域に挑戦するとともに、人々が同社に求めるパフォーマンス、美しさ、エレガンスを完璧な形で表現したという。
業務提携を結ぶトリトンは、研究者、冒険者、大型高級ヨットオーナーのための潜水艇のデザイン、製造、操縦の面で膨大なノウハウを持つ会社だ。製造する潜水艇は、安全で高性能、かつ最も深くまで探索する能力を有する。プロジェクトは、そうした潜水艇の開発、操縦面でのノウハウと、アストンマーティンが持つデザイン、素材選び、クラフツマンシップのスキルを融合したものになる。
具体的には、高い評価を受けているトリトンの3人乗り「ロープロファイル(LP)」プラットフォームをベースとし、アストンマーティンのデザインディレクター、マレク・ライヒマン氏と彼の率いるデザインチームによって創造されたもので、美しいプロポーションを備えた少量限定生産のエクスクルーシブな潜水艇のデザインコンセプトとして発表された。
ライヒマン氏は、「プロジェクト・ネプチューンの最大のポイントは、スマートでエレガントなエクステリアだ。ハイパーカーのアストンマーティン・ヴァルキリーなどのクルマを手がけた時と同様、今回の潜水艇も、デザイン、エンジニアリング、美しさに対するひたむきな取り組みを追求した」と述べている。
また、トリトンのパトリック・レイヒ社長は「アストンマーティンは常に私たちの賞賛の対象で、テクノロジー、エンジニアリング、時代を超えたエレガントなデザインに対する弛まぬ情熱を意味するブランドだ。事業を共にするのは初めてだが、相性はとても良い。同社に対する尊敬の念は、このエキサイティングなプロジェクトで実を結ぶだろう」と語った。
プロジェクトを監修するのはアストンマーティン コンサルティングと呼ぶ組織で、アストンマーティンのクオリティを損なうことなく、ブランドの本質をエキサイティングな新しいプロジェクトに盛り込むことを役目としている。同社が持つデザイン、エンジニアリングスタッフの卓越したスキルをフル活用し、自動車分野を超えて、技術革新、美しさ、クラフツマンシップに対する情熱を傾けることができる最初の価値ある提携プロジェクトが、今回の潜水艇開発ということになる。
そのマネージング ディレクターであるブラッドリー・ヨーク-ビッグス氏は、「プロジェクト・ネプチューンはアストンマーティン コンサルティングのフラッグシッププロジェクトであり、スポーツカーデザインとクラフツマンシップに関するノウハウが、ラグジュアリー世界の他の分野でも有効であることが、明確かつ魅力的な形で証明されるだろう」とコメント。アストンマーティンのさらなるブランド力アップに期待を込めた。