来年日本に上陸する新生アルピーヌを先行披露|Alpine
Alpine Vision|アルピーヌ ヴィジョン
来年日本に上陸する新生アルピーヌを先行披露
アルピーヌのコンセプトモデル「アルピーヌ・ヴィジョン」が日本初披露。2018年早々に日本市場にも導入されることが明らかとなった。
Text and Photographs by OHTO Yasuhiro
A110をモチーフにしたスタイリング
今年2月16日、ルノーは、「アルピーヌ」ブランドの復活と、その第一弾モデルとなるコンセプトモデルの「アルピーヌ ヴィジョン」を発表した。2017年より生産が開始され、欧州市場に投入することが明らかになっている。今回、海を渡って日本で展示されたのは、まさにそのクルマだ。
アルピーヌ自身が、究極のスポーツカーと謳うヴィジョンは、往年のアルピーヌモデル同様にライトウェイト スポーツカーとして生み出されており、2シーターのキャビンを備えた軽量なボディを持つ。
パワーユニットは、専用開発の直列4気筒ターボエンジンをミッドに搭載。トランスミッションは、デュアルクラッチ(DCT)となる。詳細なスペックは明らかではないが、0-100km/h加速は、4.5秒以下を実現しているという。もちろん、高い運動性能を活かしたドライブを積極的に楽しめるよう、強力なブレーキシステムも備える。
スタイルは、「A110」を筆頭に往年の名車のモチーフを取り入れ、現代風にアレンジしながらも、ひと目でアルピーヌとわかる美しいデザインを構築。特にフロントマスクやリヤウィンドウのスタイルには、A110へのオマージュを感じさせる。コンセプトモデルのボディカラーは、アルピーヌらしい象徴的なブルーとホワイトを採用。市販車では、この他にも数色が用意されるという。
Alpine Vision|アルピーヌ ヴィジョン
来年日本に上陸する新生アルピーヌを先行披露 (2)
日本は、欧州以外で初の導入国
キャビンは、レザー、マイクロファイバー素材、アルミ、カーボンで構成されたスポーティな仕上げ。シートはレーシーなバケットタイプでありながら、レザー表皮にダイヤモンドステッチが施されるなど、華やかさも忘れない。ドライバーの眼下には、先進的なTFT液晶のメーター クラスターとパドルシフト付アルミ製3本スポーツステアリングが備わる。ダッシュボード中央にあるマルチメディアタッチスクリーンタブレットに付属する丸いストップウォッチは、アルピーヌ活躍の舞台の1つであったラリーシーンを彷彿とさせる。
開発が進められるヴィジョン市販モデルの生産は、アルピーヌ、そしてルノー スポールのふるさとでもあるフランス・ディエップ工場で行われ、2017年には欧州市場に投入される予定だ。
日本では、2018年初旬の上陸を予定しており、欧州以外の初の導入国となるという。その理由として、かつてアルピーヌモデルの導入実績があり、熱心なファンが存在すること。ライトウェイトスポーツカーが好まれる市場であることが挙げられた。アルピーヌ取り扱いディーラーは、アルピーヌファンに高いサービスを提供するため、ルノー販売網の中でもごく限られた数店舗のディーラーとなる見込みだ。
来日したアルピーヌ マネージング ディレクターであるマイケル・ヴァン・デル・サンデ氏に価格について尋ねると、「ポルシェ911と戦える性能を備えながらも、価格は911よりずっと手頃だ」とのこと。プレゼンテーションでは、プレミアムカーを謳いながらも、現実的な価格を提案するというコメントもあったので、まずは欧州の価格発表に期待したい。