ブガッティがグランツーリスモに参戦|Bugatti
Bugatti Vision Gran Turismo|ブガッティ ビジョン グランツーリスモ
ブガッティがグランツーリスモに参戦
ブガッティ オートモーティブは8月19日、レーシングゲーム「グランツーリスモ」用の車両を開発していることを発表。9月に開催されるフランクフルトモーターショーで公開することをあきらかにした。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
ブガッティ体験を世界のファンに
発表当時から公言していた450台すべての「ヴェイロン」をラインオフし、そのファイナルバージョンを3月のジュネーブモーターショーで出展したブガッティ。最高出力1,000psを超える8リッターW型16気筒エンジンを搭載したスーパースポーツカーの後継について明言はされていないが、来たる9月のフランクフルトモーターショーでは別のかたちで“新型モデル”を発表する。
あらたなモデルは「ブガッティ ビジョン グランツーリスモ」。名称にあるとおり、ポリフォニー デジタルの手掛けるPlay Station用レースゲーム「グランツーリスモ」向けに開発されたバーチャル レーシングマシンだ。
“ビジョン グランツーリスモ”シリーズは、グランツーリスモ15周年を機に、各自動車ブランドがバーチャル スポーツカーを出しあうプロジェクトで、メルセデス・ベンツやBMWをはじめ、トヨタ、日産、アストンマーティンなど世界中の数多くのブランドからリリースされている。
ブガッティ オートモーティブ社長であるヴォルフガング・デュルハイマー氏は「ブガッティはごく少数の自動車愛好家にしか手にすることができませんが、とてもありがたいことに、ブランドは世界中で大変多くのひとに愛していただいております。この、ブガッティ ビジョン グランツーリスモであれば、残念ながらブガッティに触れる機会の難しい皆さまにも、その体験をお届けすることができます。これは、ブガッティファンの皆さまためのプロジェクトなのです」と語っている。
また、デザインチーム代表 アキム・アンシャイト氏は、「ブガッティ ビジョン グランツーリスモは、ゲームにありがちな非現実的なものを目指してはいません。バーチャル空間を飛び出して現実のサーキットを走りまわることをゴールにして開発しました。確かに、その目的から、見た目はちょっと大袈裟に性能重視のものにはなってしまいますが、それでも、ブガッティの向こう数年間を見据えたデザイン言語を予感させるものに仕上がっております」と説明。ただゲーム上で勝つためのデザインではなく、リアリティをもった、ブガッティのデザインの方向性を示唆するものとしている。
いまはまだ1枚の画像が公開されたにとどまるが、9月のフランクフルトモーターショーでその全容があきらかになる。