Lamborghini Aventador|ランボルギーニ アヴェンタドール 詳細と価格を公表
Lamborghini Aventador|ランボルギーニ アヴェンタドール
ランボルギーニが、アヴェンタドール LP700-4を公開
ランボルギーニは、ジュネーブショーでムルシエラゴにかわるあたらしいフラッグシップモデル「アヴェンタドールLP700-4」を発表した。
文=高橋進一
1,575kg! 515kW! 690Nm!
エンジン、トランスミッションにはじまり、サスペンションやモノコック、そして先日はシャシー画像が公開されるなど、いわゆるティーザーをもちいて、徐々にその情報が公開されてきたランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4が、ついにそのベールを脱いだ。
搭載されるエンジンは既報のとおり、まったくの白紙から設計しなおされたという新開発6.5リッターの60度 V12DOHC。ボア×ストロークが95×76.4mmとかなりのショートストロークで、非常にコンパクトな設計。吸気系をふくめた高さは665mm、排気系までふくめても848mmにすぎない。さらに長さも784mmにおさまっており、エンジン重量は235kgとなっている。
圧縮比は11.8:1で、最高出力515kW(700ps)、最大トルク690Nm(70.4kgm)を生み出し、最高時速は350km/h、0-100km/hまでは、2.9秒で到達する。しかも、これだけパワフルでありながら、ムルシエラゴに比べてCO2排出量は20パーセントも向上させており、環境への配慮も忘れていない。組み合わされるトランスミッションは、新開発のISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)トランスミッションと呼ばれる7段セミオートマチック。ギアチェンジのさい、シフティング・ロッドがギアを分離する前に、別のシフティング・ロッドがつぎのギアを噛み合わせるという新機構を備え、ガヤルドに搭載されるe-ギアにくらべなんと140パーセントも変速に要する時間をはやめ、50ミリ秒を実現しているという。
ボディはこれまでの鋼鉄製のフレームにかわり、カーボン・ファイバー強化プラスティック(CFRP)で車体を構築することにより、剛性と安全性にすぐれながら、軽量な車両重量を実現しているのが大きなトピック。CFRPが使われるのは、モノコックとエンジンフード、リアスポイラーとサイド・エアインレット。一方、アルミニウムはフロント、リアのフレーム、フロントフェンダーおよびドアに、FRP 成形材であるSMCはリアフェンダーやエンジンのヘッドカバーなどにもちいられている。
日本での価格は3,969万円を予定
ボディサイズは全長4,780× 全幅2,260(ドアミラーをふくむ)×全高1,136mmとムルシエラゴに比べると170mm長く、幅は25mmワイドになっているにもかかわらず、乾燥重量は1,575kgという軽さに仕上がっている。日本の法規によるところの車両重量で換算しても1,700kg程度におさまることと思われる。また、ドアはカウンタックからディアブロ、ムルシエラゴと連綿とつづくランボルギーニ伝統の、斜め前方に跳ねあがるバーチカルドアを採用しており、革新と伝統をあわせもつ、あたらしいランボルギーニのフラッグシップにふさわしい仕上がりになっている。
足まわりには、F1からインスパイアされたというプッシュロッド・サスペンションを搭載。フロントには19インチ、リアには20インチのホイールを採用している。タイヤは、ピレリの 255/35 ZR19 – 335/30 ZR20が装着されている。また、ブレーキ・ディスクはカーボン・セラミック製。フロントが6ポッドの400mmディスク、リアは4ポッド380mmというもので、すばらしい制動力が期待できる。
インテリアに目をうつすと、メーターなどの計器系統の表示は、従来のアナログから、TFT液晶のデジタルディスプレイに変更。カーナビやオーディコントロール用のサブディスプレイも装備。イグニッション・ボタンは、センター・コンソールに配置されている。また、エンジン、トランスミッション、ディファレンシャル、ステアリング、ダイナミック・コントロールなどの特性を切り替えることができる「ドライブ・セレクト・モード・システム」も搭載されており、「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」の3つのなかから道路状況に応じたモードが選択できるようになっている。
ボディカラーは、13色用意され、内装は2トーン・カラーが選択できる。価格は日本では3,969万円が予定されており、早ければ2011年の終わりごろには、手に届くとのこと。