東京モーターショー 現地リポート|MINI
CAR / MOTOR SHOW
2015年4月3日

東京モーターショー 現地リポート|MINI

MINI|ミニ
東京モーターショー 現地リポート

新型MINIが早くも日本公開

ミニの産みの親ともいえる、サー・アレック・イシゴニスの誕生日にあわせ、11月18日に英国オックスフォードから世界に向けて発表された、あたらしい「MINI」。BMWが手掛けるようになってから3代目となるこの新型が、はやくも東京モーターショーのMINIブースを賑わした。プレス向け発表会に出席した大谷達也氏によるリポート。

Text by OTANI TastsuyaPhotographs by ARAKAWA Masayuki & OKADA Kazuyuki(OPENERS) & BMW

魅力的な部分はそのままに、ハードウェアを最新のものに

フルモデルチェンジを受けたニューMINIが東京モーターショーでジャパンプレミアを飾った。ミニがBMW傘下に収まっていらい、3代目となる新型が、世界発表からわずか数日後に東京のショーで発表されたことは、彼らが日本市場に期待を抱いていることのあらわといえる。

もっとも、3代目MINIのスタイリングは2代目とそう大きく変わっていない。大きくて丸いふたつのヘッドライト、薄くフラットなルーフ、そしてガラス面積の大きなキャビンなど、ミニのデザイン アイコンはそのまま新型にも受け継がれている。

ただし、外寸は全長で98mm、全幅で44mm、全高で7mmといずれも拡大。また、ホイールベースは28mm延長されたので、キャビンスペースは確実に広くなっているだろう。また、ヘッドライトは今回からLEDタイプが選べるようになった。

いっぽうのインテリアでは、旧型では大きなスピードメーターが配置されていたダッシュボードの中央部に最大8.8インチのカラーディスプレイが設置されることが最大のポイント。このディスプレイは空調やオーディオのコントロールに利用できるほか、インターネットと接続可能なコミュニケーションシステム、そして日本仕様のミニとしては待望だったビルトイン ナビゲーション システムの機能もうけもつ。なお、インフォテイメント系のコントロールにはBMWのiDriveと基本的におなじインターフェイスが採用された。パワーウィンドーのスイッチがセンターコンソール部からドア内張部分に移動したことも大きなニュースだろう。

MINI|ミニ

MINI|ミニ

ハードウェア面ではプラットフォームが一新されるとともに、BMW製の最新エンジンが搭載されることになった。

エンジンは、「クーパーS」が192ps/4,700-6,000rpmを発揮する4気筒2.0リッター ターボ、そしてクーパーには136ps/4,500-6,000rpmを発揮する3気筒1.5リッターターボを搭載する。ギアボックスは今回も6MTと6ATの2タイプが選べる。

エンジンが3気筒と聞いてちょっと心配におもう向きがあるかもしれないが、最新の3気筒はバランスが良好なものが多いから、「3気筒特有のバイブレーションが心配」といった理由でクーパーを敬遠する必要はまずないだろう。しかも、0-100㎞/h加速を7.9秒(6MT。6ATは7.8秒)でこなし、最高速度は210㎞/hに達するなど、そのパフォーマンスはクーパーの名に恥じない。いっぽうでヨーロッパの複合燃費は19.2km/ℓ(6MTの場合。6ATは17.8㎞/ℓ)という効率の高さを誇る。

オリジナリティあふれるスタイリングや俊敏なハンドリングといったミニの魅力はそのまま受け継ぎながら、ハードウェアを一新し、使いやすさに磨きをかけた3代目ミニ。日本には来年の前半にも導入される見通しだが、世界的に供給が需要に追いつかない状態がつづいているため、それが消費税の引き上げ前になるのか、もしくは後になるかは現時点では未定のようだ。

           
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