世界3台限定、50周年記念モデル「ヴェネーノ」登場|Lamborghini
Lamborghini Veneno|ランボルギーニ ヴェネーノ
世界3台限定、50周年記念モデル「ヴェネーノ」登場
1962年にイタリア・サンタアガタで産声を上げ、今年で創業50周年を迎えたランボルギーニ。ジュネーブショー開幕前日の今日、世界でわずか3台となる特別記念モデル「ヴェネーノ」を発表した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
サメの背びれを手に入れたファイティングブル
ジュネーブモーターショー開幕に先駆けて、ランボルギーニは、創業50周年を記念した特別限定モデル「ヴェネーノ」を発表した。ディアブロやムルシエラゴ、ガヤルドと同様に、“闘牛”由来のネーミングをもつこのクルマは、わずか3台のみが制作されるスーパースポーツだ。
現行フラグシップモデルの「アヴェンタドール LP700-4」とおなじ6.5リッターV12気筒エンジンをミッドに搭載し、最高出力は+50hpとなる750hp(552kW)を発揮。0-100km/hの加速タイムは2.8秒、最高速は355km/hに達する。駆動方式は4輪駆動で、組みあわされるトランスミッションは7段ISR(シングルクラッチ セミオートマチック)。5つのドライブモードが用意される。
もちろんこのヴェネーノのキャビン&モノコックも、アヴェンタドールとおなじ、カーボン繊維強化プラスチックのCFRP製を採用する。エクステリアはアヴェンタドールのデザインモチーフを踏襲しながらも、ヘッド&テールライトは“Y”の字をテーマをより強調する造形となった。ボディには、緑、白、赤のイタリアの国旗を象徴するトリコロールカラーが彩られたほか、レーシングカーからフィードバックされたカーボン製の空力パーツを各所に配置。
なかでももっとも特徴的なのが、エンジンフードから後方に伸びるシャークフィンだ。これは、車体が左右に振られるヨーイングを防ぐことを目的とし、このフィンがまるで魚が尻尾を振るように整流することで、スタビリティを高めコーナーリング性能向上に寄与する。
車両重量はカーボンパーツを多用した結果、アヴェンタドールよりも125kg軽い、1,450kgを実現。パワーウェイトレシオは1.93kg/hpを記録し、圧倒的パフォーマンスを発揮する。
フェラーリ「F150」、マクラーレン「P1 」につづけと、やはり隠し球を用意していたランボルギーニ。その価格は300万ユーロ(約3億6,300万円)で、すでに制作される予定の3台はすべて完売だと発表された。なお、オーナーの手元には2013年度中にデリバリーされるという。