落札価格9億円の跳ね馬|Ferrari
Ferrari 250 GT LWB California Spider Competizione|
フェラーリ 250GT LWB カリフォルニア スパイダー コンペティツィオーネ
落札価格9億円の跳ね馬
「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」を舞台に開催されたヒストリックカーオークションイベントにて、フェラーリ・カリフォルニア・スパイダー史上もっとも高額となる一台が落札された。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
史上最高額のカリフォルニア・スパイダー
カリフォルニア州モントレーで開催された自動車イベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、フラグシップモデル「F12」の北米初披露をおこなったフェラーリ。パーソナライズプログラム「テーラーメイド」を採用した北米1号車の「FF」なども展示するなどギャラリーを賑わせた。しかし、週末のイベントで最大のハイライトを飾ったはもう一台の跳ね馬「250GT LWB カリフォルニア スパイダー コンペティツィオーネ」にちがいない。わずか9台のみがコンペティションモデルとして開発され、1960年に製造された貴重な個体のひとつだ。
ちなみに、今回、このクルマをオークションに出展したのは、自動車コレクターであるシャーマン・M・ウルフ氏のコレクション(Sherman M. Wolf Collection)からである。1979年にウルフ氏がファーストオーナーから譲り受け、それ以降今回のオークションに出展されるまで誰の手に渡ることもなかったミントコンディションの一台だ。
気になるその落札価格だが、日本円で約9億円となる1,127万5,000米ドル。もちろん、フェラーリ・カリフォルニア・スパイダー史上最高の落札額である。また、このオークションをおこなった「Gooding & Company」によると、同会場では1953年製の「340MM」が473万米ドル、1955年製の「857 Sport」を627万米ドル、1957年製の「Ferrari 250 GT LWB California Spider Prototype」が660万米ドルでそれぞれ落札されている。