ポロに気筒休止システムを搭載し、22.2km/ℓを実現|Volkswagen
Volkswagen Polo BlueGT|フォルクスワーゲン ポロ ブルーGT
ポロに気筒休止システムを搭載し、22.2km/ℓを実現
フォルクスワーゲンAGはポロにACT(アクティブシリンダーテクノロジー)と呼ばれる気筒休止システムを搭載したポロ ブルーGTをジュネーブ国際モーターショーにて発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
1.4リッターTSIエンジンに気筒休止を追加
ポロ ブルーGTに搭載されるEA211シリーズ1.4リッター直列4気筒エンジンは、小型エンジンとしてははじめて気筒休止機能を搭載し、欧州計測値で4.7ℓ/100km、CO2排出量が108g/kmと高い環境性能を実現している。オプションになる7段DSGであればさらに燃費が向上し、4.5ℓ/100km(≒22.2km/ℓ)、CO2排出量は105g/kmとなる。これだけの高い環境性能を達成しつつも、最高出力103kW、最大トルク140Nmを発し、最高速度は210km/h、0-100km/h加速は7.9秒と、しっかりとした運動能力を発揮する。スペック的には、既存の1.2TSI(77kW/105ps)とGTI(132kW/180ps)のあいだを埋めるモデルとしてラインナップされることになる。
Active Cylinder Technology
ポロ ブルーGTの最大の特徴である気筒休止システム(ACT)は、エンジンが1250回転から4000回転、トルクが25Nmから100Nmという条件において作動する。休止/作動の切替はカムシャフトの1回転半、時間にしておよそ13~36ミリ秒で完了し、休止中は4つの気筒のうち、第2と第3気筒を停止する。
この休止となる範囲は、EUにおける一般的なドライビングで使用する状況のおよそ70%をカバーするとフォルクスワーゲンは語る。ACTが搭載されることにより、平均で0.4ℓ/100kmの燃費向上になり、3速か4速で50km/h程度の定速走行していると1ℓ/100km、5速70km/hでも0.7ℓ/100kmの燃費向上を果たすという。さらに、燃費向上と低回転時トルク向上のため、EA211エンジンには吸気側に50度以上の調節が可能なカムシャフトコントロールが備わるが、ポロ ブルーGTには排気側のカムシャフトにも角度調整機能が付加されている。
外観はポロGTI譲りのリアスポイラー、ディフューザー付きリアバンパー、フォグランプとデイタイムランニングライトつきのフロントバンパーを装備したうえ、ブルーGTを特徴づけるフロント/リアのバッヂと、あたらしいテールパイプが採用されている。
ポロ ブルーGTはドイツ本国にて7月よりデリバリーが予定され、日本への導入は未定だという。