NISSAN GT-R Spec V|日産 GT-R スペックV|LONG TERM TEST 第5回 02
CAR / LONG TERM REPORT
2015年4月15日

NISSAN GT-R Spec V|日産 GT-R スペックV|LONG TERM TEST 第5回 02

NISSAN GT-R Spec V|日産 GT-R スペックV 第5回

はじめてのサーキット 02

走るためのマシン

──クルマというよりマシンという印象ですね。

担当B その通りです。人間の身体能力を拡張する、ガンダムのようなクルマです。だからSpec Vを操る者は、“ドライバー”というよりは“オペレーター”と言うほうがしっくりくるでしょうね。サーキットでは速度レンジがきわめて高いうえに、加速、減速、そして左右へのGが異常に強いから、Spec V本来の力を引き出すには人間にも相当のスキルが必要とされる。その意味でSpec Vは乗るひとを選ぶクルマだと思います。

担当A  車体が大きく重量があるにもかかわらず、それをまったく感じさせないです。つまり本来の物理的な法則にも収まらないクルマなんです。世界的に見てもこれほどまでに刺激の強いクルマはほかにはないでしょう。

──ちなみにSpec Vのライバル車としてしばしば挙げられるのがポルシェ911ターボですが、両者のちがいは?

担当B 911ターボはサーキットも公道も走れる万能な「スポーツカー」。Spec Vと違って911ターボはある程度人間が介在する余地がある。だから操る楽しさがあるし、乗れば乗るほど味が出るクルマです。どちらを選ぶかは個人の嗜好の問題でしょうね。

サーキットに行きたくなるクルマ

──それでは最後に、Spec Vの魅力とは?

担当A Spec Vは完全に日本独自のものであり、欧米の後追いではないというそのオリジナリティと、スポーツカーをも凌駕する圧倒的な速さを1000万円を切る価格で実現したという点で、日本が世界に誇れるクルマであると思います。今現在において日本車のひとつの頂点を極めたクルマとも言えるでしょう。

担当B ちなみに今回消費したガソリンは1日で70リットルでした。決して燃費が良いとは言えず、タイヤの減りもかなり早いですが、Spec Vを選ぶのであればそんなことは問題にするべきではないと思います。やや前時代的な発想ですが、これは走りを楽しむオトナだけに許された最高の贅たく。GT-R Spec Vはまさに、「サーキットに行きたくなるクルマ」なんです。

           
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