ランボルギーニ ウラカンEVOに試乗──オーバー3千万円に見合った走りが堪能できる|Lamborghini
CAR / IMPRESSION
2022年4月15日

ランボルギーニ ウラカンEVOに試乗──オーバー3千万円に見合った走りが堪能できる|Lamborghini

芸術的なエンジン

とにかく、乗った印象では、全然古びていない。どんな回転域からもぶっといトルクを出し、かつ、アクセルペダルを踏み込めば一瞬にして高回転域まで回るエンジンの魅力を、フルに楽しめる。内燃機関独特の、加速時に一瞬だけ“タメ”があった後、爆発的にトルクが盛り上がっていく感覚も見事。芸術的だ。
高速道路も、箱根の屈曲路も、路面に張り付いたように走る。小さめな径のステアリングホイールを握った手をほんの少しという感じで動かしただけで、車両はすぱっとドライバーの行きたい方向へと向きを変える。アクセルペダルを踏めばすかざす突進。一方、ブレーキペダルは強力無比。
自分がある日突然優れたアスリートに変身できたら、こんなふうに走りの感覚を味わえるのだろうか。そんなふうに想像したほど、ドライバーである私と、車両の一体感が強い。これこそ、スポーツカーの最大の魅力だ。
ステアリングは、このようにダイレクト感が強くて、かつクイックで、スポーツ走行に向いているのだが、それでいて、高速道路では、落ち着いて走ることができる。過敏で疲れるなんてことがない。たとえば東京から神戸までとか、快適にドライブできそうだ。ここがウラカンEVOの大変優れたセッティングと感心。
「ランボルギーニ(車)とは、brave(勇敢)で、authentic(本物)で、unexpected(予想外)です」。ランボルギーニジャパンのダビデ・スフレコラ代表は、私がウラカンEVOに乗った日に、ブランドバリューを上記のように説明してくれた。
ランボルギーニジャパンのダビデ・スフレコラ代表
ブレイブとは、何事にも果敢に挑戦することで、オーセンティックとは、最高のスポーツカーを作りたいとメーカーを立ち上げた創始者フェルッチョ・ランボルギーニの精神を守り続けることで、アエクスペクテッドとは、予想や期待のはるかに上をいく性能やデザインの実現を常に目指すこと、という。
ウラカンEVOに大感激した私は、その言葉に得心した。上記のスピリットで開発され、そして改良されてきたから、たとえ8年たっていても、ウラカンはいまも強力な魅力をはなっているのだなと、改めて思った次第だ。スタイリングも同様だ。3282万7601円が払える人には、その出費に見合う楽しさを与えてくれるだろう。
問い合わせ先

ランボルギーニ
https://www.lamborghini.com/jp-en

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