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2020年7月31日
歌舞伎俳優 中村獅童×開化堂 八木隆裕が語る、BMW M235i xDrive グラン クーペ の真価|BMW
Presented by BMW挑戦する部分と守る部分
テストドライブしたばかりの真新しい4ドアスポーツクーペについての話で盛り上がると、「ところで……」と、歌舞伎俳優は表情を崩した。そして、かつて偶然テレビ番組で開化堂六代目当主を観ていたことを告白した。
獅童 「京都で作家、工芸家として伝統を守りつつ、そこに若い魂を吹き込んでいる方々の特集で、それをたまたま見たんです。八木さんもそのお一人で、マインドに感銘を受けました。伝統を重んじる世界にいながら、新しいことをやってみようと思ったきっかけは何かあったのですか」
八木 「僕は一度よそに勤め人として出てから家業に戻ったのですが、それが大きいと思います。その時にやっぱり家の仕事ってかっこいいなと、素直に思えるようになりました」
獅童 「それは分かるなあ。僕も大学生の頃たまたまゼミで歌舞伎観劇があって、チケットを買って観たことがあります。そのとき周りの同世代の学生が『歌舞伎スゲェー』『歌舞伎おもしれぇー』と素直に感動しているのを目の当たりにして、驚いたのと同時に『かっこいいんだ! 面白いんだ!』とすごくうれしかったのを覚えています」
八木 「それがいまの革新的な舞台創造の原点となったのですか?」
獅童 「でもね、例えば初音ミクさんと共演するデジタル歌舞伎は、実は古典の手法に則っているんです。古典とデジタル、バーチャルの世界との融合などと、新しいことをやっているようでいて、演技手法とか衣装とかお化粧はいわゆる歌舞伎の古典に則っているんです」
八木 「そういえば、うちの茶筒とパナソニックさんとのコラボレーションでスピーカーを作ったことがありますが、そのときもどれだけ茶筒に古典的な魅力を持たせるかを一番意識しました。歩み寄る部分と同時に、ここまではこっちの伝統だから変えられない、と。それはありますね」